いつか朝日が昇るまで

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「努力すること」を強いるよりも「環境を変える」方がいい

Ichiro Wada (id:yumejitsugen1)さんの以下の記事を読みました。私自身も以下の主張に同意します。その後,それを覆す事例を挙げていただいたのですが,私の考えは変わりそうもありません。

 

成功、あるいは、豊かな人生を送ることができるかどうかは、才能と努力のどちらが決めるのだろうか。

 一般的に言われているように、それは(才能)x(努力)の掛け算によって決まり、才能が多少でもあれば、人並み外れた努力でカバーできると思われる。

 しかし、努力というものは、強い継続的な意志が必要となる。

 その意志はいったいどこから生まれるのだろうか。

 

(省略)

 

 

 で、ついつい考えてしまうのは、その「意志」だって、結局は運や偶然、あるいはもって生まれた才能が生むのではないかということである。

人生の豊かさは「意志」こそが決める - ICHIROYAのブログ 

 

それで,最近入試問題で竹内薫の『自分はバカかもしれないと思った時に読む本』の文章が載っていて,そこにも人生について書いてありました。私はこのような主張には同意できないんですね。

 

 

 

 なぜ途中で諦めてしまうのか。

 いちばんの理由は,達成感がないから。いいかえると,成果が出ないから。

 

つまり目標を諦めてしまう理由は「成果が出ない」と考えて,諦めてしまうということなんです。さらに以下のように続けます。

 

要するに,人生における達成というのは,だいたいの場合,突然やってくるのです。 

 

(省略)

 

周囲の評価が上がると,自分も自分に自信がもてるようになる。バカから脱するというのは,実はそういうことかもしれません。だから,そうなるまでの熟成期間を我慢できるかどうかですね。

 

つまり「努力」が「成果」に結び付くまでは時間がかかるのだから,それまで我慢しろと言っているわけです。また筆者は以下のようにも述べます。

 

できる人は,ひとつの物事をああでもないこうでもないと,いろんな角度から眺めてみて,おもしろい面,ポジティブな面を発見することができる。それができれば打ち込めるじゃないですか。長続きするし,頑張れるわけですよ。こだわりをもってちゃんと仕上げられる。その人はそれをちゃんとやることによって次のステップに進める。

 

つまりそもそもできる人は何やってもできる人なのです。それで次のステップに進めるというならば,「自分はバカなんじゃないか」と感じてしまうことこそが問題だという話になってしまいます。

 

自分の決断を信じ,継続し,成果が出るまで頑張る。さらに仕事に対しては面白い面を発見していく。結局は主観の問題であり,「気の持ちよう」なのだろうという話なんですね。成果が出ない,つまりあなたがバカなのはあなたがすぐに諦めるからだし,どんなことも面白いと思えないからだと言ってしまうのです。

 

しかし一番最初に戻るのですが,「自分がバカだと感じる」かどうかは自分の主観の問題というよりも,環境要因が大きいと思うのです。実際,筆者は自分の経験談を以下のように語ります。

 

ぼくは若いころ,何度も「自分はバカかもしれない」と悩んだことがあります。今から考えると,それは主に,環境が変わって,周囲が「おまえはバカだ」と決めつけてきたのが原因でした。 

 

つまりこれって環境要因なんですね。筆者はこのような環境を頑張って乗り越えたと言いたいのでしょうけど,こういう環境を気持ちで乗り越えろというのは精神論以外の何物でもありません。もし周りの人が筆者を受け入れてくれる環境であれば,もっと楽に自分の目標に向かって頑張れたでしょう。成果が出なくてもそのプロセスを認めてくれる。そういう環境が重要なのではありませんか?

 

周りは変わらないのに自分だけ変わるというのはとても難しいことではないでしょうか?私は環境を変えることによって,自分も変われるし,目標も見つかると思うのですが,どうでしょうか?