2014年3月10日03時00分
高額な北総鉄道の代替手段として、千葉ニュータウン中央駅と新鎌ケ谷駅を結ぶ直行バスの運行を計画しているバス会社や住民らが9日、印西市内でミニシンポジウムを開いた。4月中旬の運行を目標に利用者確保への協力を呼びかけた。
昨年秋の住民主導による社会実験を受けて、鎌ケ谷観光バス(鎌ケ谷市)が路線バスの運行を計画。住民グループが「友の会」を作って運行を支援する珍しい取り組みだ。
「生活バスちばにう」と名付けたバス2台(1台58人乗り)を使い、両駅間を20~30分で結ぶ。1日の運行本数は往路24便、復路23便で、朝夕は30分間隔。片道の運賃は300円の予定で鉄道料金(540円)の半額に近い。運行は月曜から金曜のみ。
シンポには約30人が参加。バス会社専務の徳永昌子さん(66)は、運行には地元自治体や陸運局などが入る「地域公共交通会議」で承認を受ける必要があるとしたうえで、「1日400人が乗れば採算が合う」と意欲を見せた。住民グループ代表の武藤弘さん(69)も「300円の運賃を維持して走らせるのが最大の目標」と話し、会場からも直行バスへ期待する声が相次いだ。
おすすめコンテンツ