バイバイ原発、再稼働反対 円山公園一帯に2500人集う
原発のない社会を求める集会「バイバイ原発3・8きょうと」が8日、京都市東山区の円山公園一帯であり、約2500人(主催者発表)が参加した。福島第1原発事故の避難者のスピーチやデモ行進が行われ、「原発いらない。再稼働反対」などと声を上げた。
■避難者ら苦悩語る
京都の市民団体の代表らが呼び掛け人となり、2012年から毎年開いている。東日本大震災の犠牲者の冥福を祈り、参加者が黙とうをささげた後、避難者らが思いを述べた。
福島市から京田辺市に避難している宇野朗子(さえこ)さん(42)は「この3年間、まるで戦時中のように必死で生きてきた。あの日からやむことのない原発震災が続いている。なのに事故を忘れ、原発が推し進められている」と苦悩を語った。
政府の原発政策の矛盾を追及している金子勝慶応大教授は「あれだけの事故をおこしながら、経営者は誰も責任を取っていない。エネルギーが石炭から石油に代わって産業構造が変わったように、脱原発で新しい産業が生まれる」と熱く語った。
集会後には中京区の市役所前までデモ行進した。
【 2014年03月09日 12時50分 】