ウクライナ南部クリミア(Crimea)自治共和国の首都セバストポリ(Sevastopol)で、親ウクライナのデモ参加者をこん棒やむちで襲う親ロシアの「自警団」メンバーら(2014年3月9日撮影)。(c)AFP
【3月10日 AFP】ウクライナ南部クリミア(Crimea)自治共和国の首都セバストポリ(Sevastopol)で9日、クリミアのロシア編入に反対するデモを行っていたウクライナ暫定政権支持派が、こん棒やむちを持った親ロシアの集団に暴行を受ける事件があった。
市中心部から離れた地区で200人ほどが参加して行われていたデモに、目出し帽に防弾チョッキ姿の親ロシア活動家集団と、むちを持ったコサック(Cossack)が現れ、デモ隊の警護にあたっていた20人ほどに襲い掛かった。同集団は車両を壊し、警護車両の行く手を阻止。デモ隊側の少なくとも5人が警察に身柄を拘束された。この衝突による重傷者の有無は不明だ。
このほかウクライナ東部では同日、ロシアへの編入を求める数千人規模のデモ隊がルハンシク(Lugansk)の政府庁舎を占拠、ドネツク(Donetsk)の治安当局庁舎前にロシア国旗を掲げた。(c)AFP