ビジネスシーンで英語を利用する時に気を付けたいのは、正確に聞き取りを行うということです。特に契約などの細やかな確認が必要な場合はヒアリング力が求められるでしょう。ここでは、正確に英語をヒアリングするためのコツを紹介したいと思います。
1. 英文を音読してみる
ヒアリングなのになぜ音読なのかと不思議に思うかもしれませんが、ヒアリングを上達するコツは、音読にあります。あなたが音読している間、リスニングも同時にしています。まずは音声データのあるものを聞き、日本語で意味を確認した後、音読をしてみましょう。内容をおおまかに把握した状態で何度も音読すれば、それまで意識しなかった言い回し、わかりにくい前置詞の用法などがわかるようになります。上手に読めるようになるまで、何度も音読してみましょう。
2. シャドウイングをしてみる
シャドウイングと呼ばれる、英語の音声を聞いてすぐに読むという英語学習法があります。少し難しいレベルの音声を選び、ナレーターが英文を読みだしたら、そのあとすぐに真似をして言いましょう。聞き取れなかったところは飛ばしながら言ってもよいです。何度か繰り返すと上手に後を追えるようになります。
わからない単語や表現がある場合は、原稿を見てもよいですが、私がお勧めするのは自分なりにつづりを書いてみる方法です。聞こえるままにつづりを書きだし、辞書で調べ、その中から本文の内容に沿っているものを探し出しましょう。
シャドウイングは、リスニング・スピーキング・ボキャブラリーの3つの向上が図れる素晴らしいメソッドです。
3. 聞き取った英語を再現する
英語のナレーションを聞きながら、鉛筆でメモをとれるだけ取りましょう。メモを書きながら、何度も聞き、わかる箇所を増やしていきます。ある程度文章がわかったら、メモを元に、英文を再現してみてください。すると、最初のヒアリングで聞こえなかった言葉がはっきりと聞こえ出します。1回目ではわからなかった単語や表現がわかるようになるでしょう。
ここでは、正確な英語のヒアリングをするための3つのコツを紹介しました。正確なヒアリングは、音読と密接に結びついています。さまざまな音読練習を積極的に行うことで、英語を自分の言語として聞き取れる力を養いましょう。