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転職・求人DODAエンジニア IT/トップ > 転職情報・成功ガイド > 三年予測 > ウェアラブルの伝道師 塚本昌彦 氏
掲載日:2014.3.10
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三年予測ートップリーダーと考えるエンジニアの未来ー

工学、アート、身体、実世界を結びつけるウェアラブルコンピューティングの力で架空の情報空間から人間を取り戻せ!

ウェアラブルの伝道師 塚本昌彦

1989年、京都大学大学院理工学研究科修士課程卒業。シャープに入社、研究員に。1995年、大阪大学工学部情報システム専攻講師、1996年より同専攻助教授、2002年、大阪大学大学院情報科学研究科マルチメディア工学専攻助教授。2004年より神戸大学工学部電気電子工学科教授。2007年より神戸大学大学院工学研究科教授(電気電子工学専攻)。2001年3月よりHMDおよびウェアラブルコンピューティング装着生活を行う。NPO法人ウェアラブルコンピュータ研究開発機構理事長。


「ウェアラブルの伝道師」

13年間続けたHMD生活

塚本昌彦は「ウェアラブルの伝道師」として知られる。HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を身に付けて過ごすスタイルを13年近く続けてきた。
HMDは、メガネのように身に付け、視界の一部に情報を表示するデバイスだ。このHMDの利用を含むウェアラブルコンピューティングが、塚本が研究者として長年取り組んできたテーマだ。「モバイルの次はウェアラブルだと、『iモード』が登場するより前から言い続けてきた」と話す。
今回、塚本は最新のAndroid搭載HMD「Vuzix M100」を装着したまま取材に応じた。両腕にはGalaxy Gearなど腕時計/リストバンド型デバイスも複数並ぶ。対面した相手は、ウェアラブルコンピューティングに関する強烈な記憶、印象を持ち帰ることになるわけだ。
塚本が率いる研究グループは、10年以上にわたりウェアラブルに関する多種多様なアイデアを試し続けてきた。話を聞くうちに、ウェアラブルとはさまざまな研究テーマの境界を取り払う学際的な研究分野であることが、徐々に皮膚感覚として伝わってきた。

モバイルからウェアラブルへ

塚本は、もともと小さなコンピュータに魅力を感じていた。
プログラミングとの出会いは、高校時代に手に入れたカシオのプログラマブル関数電卓「FX-502P」だった。この機種は22メモリ、256ステップまでのプログラムを実行でき、ポケットに入る小ささながらコンピュータとしての最低限の機能を備えていた。「この関数電卓で『モグラ叩き』ゲームを作って遊んでいた」と当時を振り返る。
京都大学、大学院ではデータベース関連の研究などを手がけた。シャープに就職し、通信標準「OSI」に関する研究や、携帯型情報機器「ザウルス」の通信機能の開発などを手がけた。
最初に身に付けたHMDは、2001年に発売された島津製作所の「Data Glass2」だった。それ以来、さまざまなウェアラブルデバイスを評価してきた。
ウェアラブルデバイスの開発に関して、塚本はある意見を持っている。「大事なのは継続してやること」。ウェアラブルデバイスをメーカーが製品化しても、後継製品が出ない場合が多いが、ウェアラブル分野は改良を続けていくことで得られるものが多い。例えば、エプソンのAndroid搭載のメガネ型デバイス「MOVERIO」は最近第2世代の機種を発表したが、このような動きは積極的に評価するべきだと言う。
ウェアラブルデバイスで最近注目を集めているのが、Googleが開発者らを対象に提供を始めているメガネ型デバイス「Google Glass」だ。「Google Glassも最初のプロトタイプからかなり直している。ウェラブルデバイスが必ず突き当たるハードルを乗り越え、いいものになった」と評する。「あと1〜2回バージョンアップして、3年後ぐらいになれば、汎用デバイスとして実用性がもっと上がる。街でHMDデバイスをみんな装着する時代は近いかもしれない」。

ウェアラブルは今が「潮目」

新デバイスが集まることで知られる2014年のInternational CES(Consumer Electronics Show)では、Google GlassのようなHMD型デバイスや、Galaxy Gear、SmartWatch、スマート活動量計のようなリストバンド型デバイスの製品や試作品がたくさん登場した。
「今はウェアラブルのブームが『潮目』に来ている。新しいコンピューティングの大きな土台になることがみんな分かってきた」
実用的なウェアラブルへの取り組みが、すでに始まりつつあるというのだ。
「モバイルの次がウェアラブルなのは当然のステップだ。今の時期の傾向は、ターゲットを絞り込んだ実用的なデバイスがたくさん登場してきたことだ」
一例として「Reebok Checklight」を挙げる。スポーツ用の帽子の一種だが、激しい運動や試合で頭部に打撃を受けると、受けたダメージの程度を3色のライトの点灯により表示する。
「例えばボクシングで、『Checklight』のライトが赤になったら危険だから試合をやめる。非常に使い方を特定したデバイスだが、必要性があるものだ。こうした利用法を特化したデバイスがすでに山ほど登場している」
もうひとつの例は「Instabeat」だ。水泳中の心拍数やラップタイムをモニターできるゴーグルである。
「目の下にLEDのインジケータが見えて、心拍数一定で泳ぐ練習ができる。高度なデバイスではないが、必要性があるものだ」
このような実用的な用途を特化したウェアラブルデバイスが続々登場しつつある。そして、Google Glassのような汎用的なデバイスが普及する日もそう遠くないと言うのだ。「International CESの会場では、Google Glassを装着した人がけっこう目立っていたと聞く」。
「ウェアラブルの伝道師」だけに、ウェアラブルへの否定的な意見も数多く耳にしてきた。
「もちろん懐疑的な人はどこにでもいる。悪い部分だけ見つけて、宿題をしない子どもの言い訳のようにウェアラブルをやらない理由を強く言い張る人もいる。理由に挙げる個々の事実は間違っていないかもしれないが、結論の出し方まで間違えてはいけない。もう、ウェアラブルへの取り組みを真剣に考えるべき段階にきている」
「若い頃に遊んだ量で成果が決まる」
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