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特殊な艦艇「三胴船」 米と共同研究へ3月10日 5時37分
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防衛省は「三胴船」という3つの船体からなる特殊な艦艇の開発に向けて近くアメリカ国防総省と共同研究を始めることになり、多機能な護衛艦の開発につなげたいとしています。
「三胴船」は、中心となる船体の左右に2つの小さい「副船体」を設けた特殊な形状の艦艇で、揺れが少なく安定するうえ、海中に沈む部分が細長く水の抵抗が少ないため高速で移動でき、広い甲板を確保できて輸送にも適しているとされています。
防衛省によりますと、軍事面で実用化されている三胴船は、アメリカ海軍の沿岸海域戦闘艦「インディペンデンス」1隻のみで、防衛省は将来自衛隊の艦艇として開発するため、近くアメリカ国防総省と共同研究を始めることになりました。
共同研究は、小型の模型を水槽に浮かべ、船のスピードや波の高さなどの条件を変えながら3つの船体への力のかかり具合などを調べて設計に必要な基礎データを集めるもので、平成30年ごろをめどに報告書を取りまとめる計画です。防衛省は、共同研究を多機能な護衛艦の開発につなげたい考えで、担当者は「ヘリコプターが搭載できる高速艦艇を開発できれば、自衛隊の警戒・監視能力を向上させ、運用の幅を広げることができる」としています。
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