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【大リーグ】青木、古巣へ感謝の適時打 今季こそ200安打&3割&世界一2014年3月10日 紙面から ◇オープン戦 ブルワーズ7−6ロイヤルズ歓待御礼−。ロイヤルズの青木宣親外野手(32)は8日(日本時間9日)、古巣ブルワーズのキャンプ地アリゾナ州メリーベールでのブ軍とのオープン(OP)戦に1番右翼で先発出場し、5点を追う3回無死二、三塁で中前2点適時打を放ち、3打数1安打2打点。元同僚に健在ぶりを見せつけた。打席に入る際にブ軍時代にかかっていた曲が流されるなど、古巣の“おもてなし”は感涙もの。時事電などによると、今OP戦初適時打で応えた青木は「いいプレーを見せられて本当に良かった」としみじみ語り、さらなる活躍で“恩返し”を誓った。 0−5で迎えた3回無死二、三塁の好機。先発右腕エストラダのフルカウントからの外角直球をたたくと、打球は中前に達する2点適時打となった。今OP戦初タイムリーに、青木は「いつか出るとは思っていたけど、一本欲しいところで出た」と破顔一笑。中堅手ゴメスの本塁送球間に二塁も陥れ、「あいつが思い切ってホームに投げるのは分かっていた」。元同僚の“悪い癖”を見抜いての好走だった。 この日の相手は古巣のブ軍。青木を待っていたのは“サプライズ”だった。第1打席。打席に入ろうとすると、球場に米プロレス団体「WWE」所属レスラー、ファンダンゴの入場曲が流れた。ブ軍在籍時に青木が使っていた曲だった。「バッサーロ(ブ軍広報担当)が『プレゼントがあるよ』って言ってたけど、こういうことかってね」。球場入りの際も、ブ軍ファンが昨季中に配布された自身の首振り人形とペンを差し出し、サインを懇願。「いい思い出がよみがえってきた」。予期せぬ歓待に応えないわけにはいかなかった。 惜しまれつつのロ軍移籍だった。ブ軍は昨季途中に出場停止処分を受けたブラウン外野手に代わって出場したデービス外野手が急成長。1番には昨季頭角を現したセグラ遊撃手が2番から繰り上がる。青木が今季終了後にFAとなることも遠因となり、「人柄も良く、チームに完璧にフィットしていたが、チーム事情で仕方なかった」とブ軍のレネキー監督。青木の一時“帰省”が歓迎されるゆえんだった。 「いい打席が続いている。(凡退した)他の打席も内容は良かった」と青木。これで3戦連続安打と状態も上がってきている。目指すは“3度目の正直”のシーズン200安打&打率3割、そしてチームを1985年以来の世界一に導くこと。「よく球を見ていたし、うまく打っていた。チームにたくさん貢献できるだろう」(同監督)。それが古巣への最大の恩返しとなる。 PR情報
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