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【サッカー】

J3開幕 U−22選抜は雑草軍団に完敗

2014年3月10日 紙面から

 サッカーのJ1、J2の下部に新設したJ3が9日、各地で開幕し、出場機会の少ない若手に経験させる目的で編成されたU−22選抜は0−3でFC琉球に敗れた。3年前の東日本大震災を乗り越えて参戦した福島は、昨年の日本フットボールリーグ(JFL)王者の長野に0−1で惜敗した。J3は3回戦総当たりで、最終節は11月23日に行われる。

 平均年齢19歳の若きエリートが、雑草軍団に0−3と粉砕された。クラブでは出場機会に恵まれず、試合3日前に集められたとはいえ、各世代で代表経験のあるU−22選抜の16人。一方、FC琉球は大学新卒が4人、その他はJFL、J2経験者の若手ばかり。薩川監督の「絶対に負けるな。勝ち点3を取れ」という指令通り、前半からU−22選抜を圧倒した。

 名古屋のFW小屋松は「個人の良さも何も出せなかった。何もさせてもらえずに終わった。きつい言い方をすればひどい試合をしてしまった」とうつむく。横浜MのMF喜田は「根本的に生活まで変えないといけない。時間がない中でコミュニケーションを取るなら電話とかメールも必要。サッカーだけじゃなく個人も知る必要がある」と話す。選手はガックリ肩を落として各々のクラブに戻った。

 だが、試合を視察したサッカー協会の原専務理事は「世界でも例を見ない選抜チームが参加した歴史的な日。J3相手でも簡単に勝てないことがわかっただろうし、最高のスタート」と強調する。ユース世代、リオ五輪を狙う若いエリートたちにとって、J3は厳しい修行の場になりそうだ。 (荒川敬則)

 

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