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米国で1Gbps接続の新興ISPが徐々に登場(上)
2014/03/10
米国の主な都市はブロードバンド接続の利用にかかる費用が高く、サービスは低速とされる。一握りの地域を除けば、ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)同士の競合がきわめて少ないからだ。米Googleが始めた高速で低額の1Gbpsインターネット接続サービス「Google Fiber」がその状況を変えようとしている。
米New America FoundationのOpen Technology Instituteが2013年10月に発表した調査結果によると、米国の主な都市はブロードバンド接続の利用にかかる費用が他国の主要都市に比べて高く、それでいてサービスは低速だという。
ネット接続にかかる費用は、接続料金そのものだけではない。例えば、米Comcastや米AT&Tの場合、モデム、ルーター、追加配線にも月額費用がかかる(さらに、ケーブルテレビ利用者の場合、セットトップボックス、リモコン、録画機などの費用もかかる)。こうして、宣伝されている月額料金の2倍近くまで支払いが膨らむこともある。米国のISP(インターネット・サービス・プロバイダー)がそのような商法でやっていけるのは、一握りの地域を除けば、ISP同士の競合がきわめて少ないか、ほとんどないに等しいからだ。
だが、その状況が変化する可能性があると専門家は言う。そのきっかけと言えるのが、米Googleが始めた高速で低額の1Gbpsインターネット接続サービス「Google Fiber」だ。