仮面ライダーシリーズの最新映画「平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊」(3月29日公開)で、昭和対平成の決戦の勝敗をファン投票で決めることになった。どちらかが勝つ結末を2種類製作し、得票数が多かった方を劇場公開するという映画史上でも異例の試みだ。
ライダー版の関ケ原の合戦ともいえる今回の映画で、日本映画史上でも異例の投票が実施されることになった。
今回の映画は、仮面ライダー1号からJまでのいわゆる“昭和ライダー”15人と、クウガから現在の鎧武までの“平成ライダー”15人が初めて本格的に対決する天下分け目の新作。映画の公式サイトで投票を受け付け、得票数の多かった方が勝つバージョンが本編として公開される。なお、投票結果は3月29日の公開初日まで伏せられるという。
これまで、さまざまな事情で映画の一部が作り替えられた例は国内外にもあるが、あらかじめ2種類の映像を用意して、ファン投票で選ぶというスタイルは映画界でも異例の試み。東映の白倉伸一郎プロデューサーは「ライダーやスーパー戦隊はこれまでも新旧ヒーローの“対決もの”を作ってきたが、結局は仲間になって終わっていた。しかし、今回は本当に決着をつける。我々は本気なんだよということを伝えたかった」と企画意図を説明する。
特定の人への思いや個人の意志を尊重する平成ライダーと、自身の感情を抑えて地球の平和のために戦う昭和ライダー。映画では、ヒーローのあり方についての世代間ギャップやイデオロギーの対立が明確に描かれ、やがては両者の対決に発展する。単純に比較すれば、さまざまな武器を駆使し、戦い方が格段に進化した平成が圧倒的に有利だが、平成シリーズを長年けん引してきた白倉Pは「昭和にはなんといっても初代の藤岡弘、さんが登場する。理屈抜きに藤岡さんの変身シーンだけで平成は圧倒される。私も昭和に投票するつもり」と“昭和推し”を明言した。
投票は、9日午前8時から公開前日の3月28日まで公式サイト(http://superhero-battle.com/)で受け付ける。
[2014/2/9-06:03 スポーツ報知]