サブカテゴリー

PR:

マレーシア機不明でFBI出動 テロに密輸…犯罪の可能性

疲れた表情を見せる消息を絶ったマレーシア航空機の乗客家族ら
疲れた表情を見せる消息を絶ったマレーシア航空機の乗客家族ら=9日、北京
Photo By 共同

 マレーシアの首都クアラルンプールから北京に向かう途中に消息を絶ったマレーシア航空機(乗客乗員239人)について、マレーシア当局者は9日、盗まれた欧州の国のパスポート(旅券)で少なくとも2人が偽名搭乗していたことを空港の監視カメラの映像で確認し、本格的な捜査に着手したことを明らかにした。米連邦捜査局(FBI)が捜査員を派遣することも判明。テロのほか、密輸や不法入国など犯罪行為があった可能性が浮上し、波紋が広がっている。

 AP通信などによると、イタリアとオーストリアの外交当局は8日、搭乗名簿にあった両国籍の男性2人が実際には搭乗していなかったことを確認。2人は過去に旅券を盗まれていた。米CNNテレビは、この旅券を使って不明機に搭乗した2人の航空券がタイ国内で同時購入されたとみられると報道。偽名搭乗の2人に接点があった可能性も浮上した。

 共同電などによると、マレーシアのヒシャムディン運輸相代行は9日、さらに別の乗客2人が欧州の国の旅券を使い搭乗した疑いがあると指摘したが、後にアザハルディン民間航空局長が、この情報は確認されていないことを明らかにした。マレーシアのナジブ首相は8日夜の記者会見で、テロの可能性について「推測するのは早すぎる」と述べている。

 CNNテレビによると、FBIも捜査員を派遣することを表明。マレーシア当局は、機体トラブルや操縦ミスのほか、犯罪やテロ行為の可能性も視野に入れ、現場となったアジアや盗難旅券を発行した欧州の国々の当局や情報機関と連携して捜査。空港の監視カメラの映像などを調べている。

 また、マレーシア民間航空局は、同機がクアラルンプールへの引き返しを試みた可能性があることが同国軍のレーダーの受信記録で分かったと発表。Uターンが事実とすれば、操縦士が異変を察知していた可能性があるが、マレーシア航空のジャウハリ最高経営責任者(CEO)は「引き返す場合、操縦士は管制に報告することになっているが、それがなかったのは不思議だ」と述べた。

 一方、香港の人権団体、中国人権民主化運動ニュースセンターは9日、中国の最高指導部が8日、軍に対し、北京中心部に近づこうとする不審な民間機があれば撃墜するよう緊急命令を出したと伝えた。

 同センターは、マレーシア航空機に爆弾を持った人物が搭乗し、北京上空で乗っ取って中国の権力の中枢「中南海」に突っ込む予定が、発見されて爆破した可能性があると指摘している。根拠は不明。

 北京では全国人民代表大会(全人代=国会)が開会中で、厳戒態勢が敷かれている。

[ 2014年3月10日 05:30 ]

Webtools & Bookmarks

注目アイテム

ニュース

注目アイテム

スポニチwikiランキング

      人気ニュースランキング

        ※集計期間:

        » 続き

        【楽天】オススメアイテム
        クイックアクセス
        スペシャルコンテンツ