「東日本大震災からの復興に支援を」「わが県産の農水産物は安全です」――。岩手、宮城、福島、茨城の4県のアンテナショップは被災地の「顔」として、東京都心でメッセージを発してきた。震災から3年。店頭に、食への信頼の揺らぎや記憶の風化が映る。

 ■「応援と敬遠に二極化」

 7日昼過ぎ、JR東京駅近くの福島県のアンテナショップ、県八重洲観光交流館。入り口の横に巨大な赤べこが置かれ、店頭に喜多方ラーメンや地鶏「川俣シャモ」のカレーが入った限定50個の福袋が並んだ。

 この日、3週間ぶりに改装オープンし、看板や商品も一新した。「食の安全をもっとアピールしていきたい」。館長の富田潤也さん(56)も桜色のはっぴ姿で店頭に立った。