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[1]なぜパソコンを買い換えるのか?

2014/03/10
谷島 宣之=日経BPイノベーションICT研究所 (筆者執筆記事一覧
出典:この記事は2009年の日経コンピュータのメルマガ連載『社長の疑問にどう答える?』を再構成し加筆修整したものです  
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 あなたが所属する企業の社長、あるいはあなたの取引先の企業の社長から、情報システムやITについて質問された場合、どう答えればよいだろうか。社長と話ができる、滅多にない機会であり、うまく答えたいところだ。

 「社長と対話する」を「ITに詳しくない人と対話する」に置き換えればお分かりのように、これはITの仕事に就いているすべてのプロフェッショナルにとっての課題である。そこで情報システムに関して社長が疑問に思う事柄を取り上げ、回答を考えてみたい。

想定問答を作り、自分で考えてみる

 「社長がITについて質問してくることなどありえない」と思われた読者もいるだろう。IT関連の企業は別にして、確かに一般の社長は情報システム責任者やIT企業の担当者とあまり話さない。

 社長の頭の中は、売り上げやら、利益やら、株価やら、顧客満足度やら、従業員の育成やら、数多くの懸案で埋め尽くされている。このため、営業責任者や経理責任者、株主対応責任者や経営企画担当者、そして人事責任者には、しばしば会って話をする。

 本当は情報システムも一大懸案なのだが、情報システム責任者に会って話をするところまではなかなかいかない。それでも社内の会合で顔を合わせたり、エレベータで鉢合わせをしたりしたとき、社長が情報システム責任者に話しかけることもある。

 「システム責任者と何を話せばよいか」と考えた社長は、日頃から抱いていた情報システムやITについて「あれはどういうことなのか」と疑問を口にする。「あれ」とは少し前に回ってきたIT関連の稟議であったり、新聞に大きく載った同業他社のIT関連記事であったりする。

 忙しい社長がわざわざ声をかけてくれるのだから、情報システム責任者にとってチャンスである。本来なら情報システム責任者の方から社長に働きかけをして、社長と定期的に対話できる関係を築いておくべきだが、それはなかなか難しい。

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