ロシアと欧米 ウクライナ巡り対立深まる3月9日 18時22分
ウクライナ情勢を巡って、南部のクリミア半島でロシア軍がウクライナ軍に対して圧力を強める動きを見せるなか、欧米各国はロシアが強硬な姿勢を続けた場合、制裁を強化する方針を確認し、対立が深まっています。
ロシア軍が事実上掌握しているウクライナ南部のクリミア半島では、中心都市シンフェロポリ近郊で8日、ロシア軍の車列と見られる軍用のトラックや通信車両およそ60台が幹線道路を連なるように走っているのが確認され、兵員の増派とみられています。
また、OSCE=ヨーロッパ安全保障協力機構の監視団40人余りが状況を確認するため現地入りしようとしていますが、クリミア半島北部の検問所付近で何者かに警告射撃を受け、引き返す事態も発生しています。
さらに西部のドヌズラフ湾では、ロシア軍が黒海につながる湾の出入り口に退役した艦艇を沈め、ウクライナ海軍の動きを封じ込めようとしています。
クリミアでは、少数民族のクリミア・タタール人らが今月16日に行われるロシアへの編入の賛否を問う住民投票をボイコットするよう呼びかけており、女性たちが住民投票に反対するデモを行いました。
アメリカのオバマ大統領は、イギリスやフランス、バルト3国など、ヨーロッパ6か国の首脳と相次いで電話会談を行い、ロシアが強硬な姿勢を続けた場合制裁を強化する方針を確認し、ロシアと欧米各国の対立が深まっています。
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