「原発のない福島を! 県民大集会」が8日、郡山市の郡山ユラックス熱海をメーンに、県内3会場で開催された。実行委によると計約5300人が参加した。

 清水修二・福島大教授らが呼びかけ人で、今年で3回目。メーン会場では、作家の大江健三郎さんが登壇した。「原発を再稼働しても恐ろしいことは起こらないと信じるのは、戦時中に、負けないと国民が信じてしまったことと同じではないか」と問いかけ、「必要なのは、次の世代に、生きていける環境を残すこと。人間は原発と共存できない。それを経験として知っているのが福島の人たちだ」と訴えた。

 集会は、「東京電力も政府も、県内の原発全基廃炉を受け入れるべきだ」とする宣言を採択。清水教授らが近く復興庁に申し入れる。福島、いわき両市の会場では、郡山会場の様子をインターネット中継でスクリーンに映した。

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