パソコン遠隔操作事件で、威力業務妨害罪などに問われた元IT会社員片山祐輔(ゆうすけ)被告(31)=公判中=の保釈請求について、最高裁第二小法廷(千葉勝美裁判長)は、保釈を認めた東京高裁の判断を不服とする検察側の特別抗告を棄却した。7日付の決定。高裁の保釈許可が確定した。片山被告は5日に保釈されている。

 高裁は4日に保釈を認め、保釈保証金1千万円が同日納付された。だが、検察側は最高裁に特別抗告。同時に、最高裁の判断が出るまで保釈を認めないよう申し立て、高裁もいったん認める決定をした。だが、高裁は5日、その決定を自ら取り消していた。