先日、東京時代の部下から電話。
久しぶり、何かあったかと聞いてみると
- 新しく事業を始めるつもり
- ついては会社を辞めたい
- しかし会社は「今辞められては困る」と言っている
- 円満退社するにはどうしたらよいか
- 全体的にどう思うか
という内容だった。
意見を求められた。
外食というジャンルでは、独立したいという相談をよく受ける。
それ自体は常に応援だ。
けど、この後輩も多くの相談者と同じトラップにかかってしまっている。
現状ではトータルで反対だ。
どこが?
それは1だ。
- 新しく事業を始めるつもり
僕のこのブログのタイトル『打たれ強く生きられるまで』というのは
城山三郎の『打たれ強く生きる』から拝借した。
その城山三郎のエッセイ、『そうか、もう君はいないのか』を読んだのは
俺が自分の神戸の店を倒産させてしまってすぐ、
30歳の頃だった。
城山三郎は、「小説家になるために」大学教授を続けたらしい。
当時も小説家の仕事は東京にいなければ出来なかったようで、
住まいは東京に移し、勤務先の岡崎まで特急列車で通勤した。
「肝心なのは妻子の生活、そして文学への情熱」であると語っている。
場所も時間も「情熱があればなんとかなる」。
俺は商売をポシャらせた時、もうどうしたらいいか
正直オロオロするばかりだった。
はっきり言って「もうダメだ」と確信してしまっていた。
城山三郎の「文学への情熱」、
当時の自分に置き換えれば「飲食店への情熱」はあった。
しかし、
その夢ばかりを追うあまり、カミサンや娘に対して無責任すぎた。
「もうダメだ」なんて、言ってる場合ではない。
『そうか、もう君はいないのか』のその一文を読んで、
「店への情熱は持ち続けよう、今はとにかくお給料をもらって家族を養おう。
そのうちきっと、また店はできるから」
と、考え直し、東京へ単身で向かった。
なぜ部下に対して、
- 新しく事業を始めるつもり
のところから反対したか?
それはつまり、「つもり」だからだ。
「とっとと始めろ」
「始めるために辞めたい」なんて、おかしい。
「辞める」のはスタートではない。
これが「トラップ」だ。
辞める事から始まる、と思いがちだ。
会社、学校、なんらかの所属先、
実際、辞めてもそれは、「辞めただけ」だ。
城山三郎は大学教授を続けた。
比ぶべくもないが、俺もお給料もらいながら再挑戦の時期を計った。
起業すればイイ、
それでどうしてもカラダが追いつかないというところまで来たら、
それから会社も辞めればイイ。
ここで、
「辞めて、やるしかないという状況に追い込んで、背水の陣で臨む」
という考えもある。
そんなもんは、愚の骨頂だ。
起業する、つまり「事業を経営する」という人間が、
リスク分散、危機管理ができないでどうする?
「あとの無い状況」に自ら陥って、経営者といえるか?
おそまつ過ぎる発想だ。
そうやって失敗してきた俺がいうんだ、間違いない。
ずいぶんと小言。だけど、
もう部下じゃない彼の成功を、心から願う。
きっと彼も上手くいくとも思う。
俺の部下だったやつら、けっこう高い割合で事業成功させているから。
前にも書いたが、「やってみろ」である。
このお店をするまで - 島根、喫茶店のマスターが打たれ強く生きられるまで
さて、彼から見た俺は、あの頃よりも成長できているだろうか?
少しでも「打たれ強く生きて」いるだろうか?
友達や部下や後輩が、みんながんばっている。
俺も負けずに、がんばるぞ!
というわけで、
今日は4つ作りました。
全部メチャ美味でした!えっへん!!!
左から
- カシスチェリー
- あおりんご、あかりんご
- ショコラロワイヤル
- モヒート・ゼロ
1は、味も見た目もかわいらしいのだが、今回の中ではアルコール感が強烈。
飲んだ時に、冷凍ラズベリーの食感も楽しめます!
2、青りんごのリキュール、りんごのリキュールをリンゴジュースで。
丸いグラスがよく似合う。お客様に試してもらってみたが、好評~~~!
3、これはイイのがでけた!!
ブラックカカオとフォームドミルク。まあ、ここまではよくあるが、
ここに更にモーツァルト(チョコリキュール)を加えて豪勢に。
グラノーラサンドイッチでおなじみ、グラノーラ開発日記 (id:K-granola)の
グラさんからの影響でグラをあしらって。スゲー美味いよ~。
4、これはノンアルコール。
うちでも人気のモヒートをノンアルコールにしてみた。
ライムをたくさん搾って、ピールもたくさんいれてみた。
何故か酔う気がするのが不思議。
お昼間には、ノンアルコールビールじゃなくてこちらをどうぞ!
よーし!明日は休みだ!!
もっと作るぞ!!!