2014-03-05 16:05:21

●社員を「守る」ためにも、社員に「負荷」をかけよう!

テーマ:メルマガ
●社員を「守る」ためにも、社員に「負荷」をかけよう!
 
 
 ■先日、3年前ご支援させていただいた社長様からメールをいただきました。
  要件は、支援中にご提供させていただいた「売上管理ファイル」を、4月
  から消費税が8%にアップするので修正してほしいとのことでした。
 
  そのメールには、ちょっと残念なお知らせも記載されていました。
  
  「ご支援いただいた店は、残念ながら一昨年閉店し、移転し営業しており
  ます。ただ、この店も売上にはとても苦心しております。創業店舗は以前
  と同じく好調ですが・・・。あと、社員も2名辞めてしまいました」
  
  とのこと。
  3年前、3ヶ月ほどご支援させていただき、売上改善や利益改善のコンサル
  ティングをさせていただきました。たった3ヶ月でしたが、売上も上昇気
  流に載せ、利益も大幅に改善することができました。
  
  ただ、支援期間中、社員スタッフから苦情というか要望もでてしまったた
  め、3ヶ月で支援は終了となりました。
  
  
  今は、店のスタッフも勉強し、色々な情報を吸収しながら日々の営業に活
  かすことがとても大切ですから、勉強会や会議などを多数実施しました
  (多数とはいえ、月に3~4回程度ですが・・)が、これがどうも社員スタ
  ッフには負担だったようで、「いつまでやるのですか?」と社長は社員ス
  タッフから詰め寄られたようです。
  
  勉強会や会議を実施するためには、通常の出勤時間より2時間程度早く出
  勤することが必要で、この2時間の「早出」が社員スタッフにはとても重
  荷で1ヶ月や2ヶ月なら耐えられるけれど、これから”ずっと”となると・・
  と社長にSOSを求めたようなのです。
  
  それなりに売上もあり、社員比率を高めることで商品品質を高めることが
  この店の特徴でもあったため、社員に辞められては困ると社長さんが判断
  し、2ヶ月で勉強会や会議は辞め、また、その後のコンサルティングも社
  長さんは希望されていたのですが、社員からはあまりいい返事がもらえな
  かったため、残念ながら3ヶ月で支援は終了となりました。
  
 
 ■あれから3年。
  結果は、残念ながら上述の通り。
  
  人生で「タラレバ」を言ってはいけませんが、もし、あの時、社員スタッ
  フに、
  
  「これからもっと今まで以上に厳しい時代になる。だからこそ、我々は謙
   虚な気持ちで日々色々な情報や知識を勉強して吸収し、日々の営業につ
   なげよう。皆には大変な思いをさせるが、今皆に「負荷」をかけないと、
   かえって皆を守ることができない。だから、大変だけど一緒に学んで成
   長していかないか?」
 
  と一人二人社員が辞めてしまうことをも覚悟して皆に話していれば、今は
  状況が変わっていたはず。
  
  当時、社員の要望を聞きすぎたために、かえって、社員を守ることができ
  ない状況になってしまったのです。
  
  
 ■経営者は社員を「守る」ことも経営者としての大切な役割だと思います。
  だからこそ、時には、嫌なことも言わなければならないし、負荷も掛ける
  ことも必要です。
  
  社員の要望を聞くことは大切なことですが、未来を見据えた上での社員の
  要望を聞くことが大切ではないでしょうか?
  
  今、飲食店で働くスタッフの多くが、「時間が長い。休みがない」という
  ことに対して不満を抱く人が多いようです。
  
  もちろん、全く改善しないことはよくありませんが、ただ、店を持ちたい、
  自分を成長したいと考えるならば、長時間労働や休みがないということに
  不満を抱いているようでは絶対に自分の志や夢を達成することはできませ
  ん。
  
  成長している会社の経営者の方で、「長時間労働や休みがとれない」こと
  に愚痴や不満を漏らす人はいるでしょうか?
  反対に、この点に不満や愚痴を漏らす経営者さんほど、今、苦戦されてい
  るのではないでしょうか?
  
 ■せっかく出会った社員を本当に大切だと思うのであれば、「負荷」をかけ
  ることも経営者としてとても大切なことではないでしょうか?
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