今まで知ることのできなかったマグロの隠された能力
2014年3月6日。
nationalgeographicは興味深いニュースを報道した。アメリカ、スタンフォード大学教授Barbara Block博士が
クロマグロの驚異的な生態を解明したという。クロマグロの心臓には、低温下で機能する並外れた能力があるというのだ。
Barbara Block博士とその研究チームは「アーカイバ ル・タグ」を呼ぶ特殊なタグを開発。これは外科的に魚類の体内に埋め込むもので、それを付けられた魚の動きなどのデータを取得できるというものだそうだ。ちなみにタグの回収は漁師の方によって行われ、タグ付きの個体を採取しそれを研究所に送ると1000ドル(約10万円)の報奨金が送られるという。
Barbara Block博士らはそのデータを元にクロマグロの動きを解析した所、おかしな点を発見したという。それは“
マグロが何度も何度も、上昇と下降を繰り返 している” という行動であった。これには、 Block博士も「これは本当に異様なことだと思いました」と言う。
タグの情報から、クロマグロは水深250㍍の冷たい海域まで潜りその場所で20分間滞在。その後暖かい水面に戻ることを示してという。
なぜ、マグロはこのような行動できたのか?魚類のマグロであるが彼らは奇網(
wikipedia-奇網)と呼ばれる特殊な血管構造によって高い体温と運動能力を確保していることが知られている。しかし、低温の環境でも生命を維持することができるのは、この能力だけでなく“
クロマグロの心臓に低温下で機能する並外れた能力”を有しているため出来ることだとBlock博士は主張する。
“
低温でもよく機能する冷たい心臓。この心臓のおかげで、西大西洋のクロマグロはたった2週間で、摂氏30度のメキシコ湾の産卵場所から摂氏10度のカナダの餌場まで旅することができる。そしてまた、暖かい海面から冷たい海の底まで難なく通うことができるのだ”ということのようだ。
いままで、奇網というクロマグロの素晴らしい特殊な能力だけがピックアップされていたため、人類はその奥に隠された特殊能力を知ることが出来なかった。しかし、Block博士によってその謎は暴かれ2012年、彼はタグプロジェクトの応用技術でロレックス賞を受賞した。
[via:
nationalgeographic]
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気づかずに寿司になりそうなモンだが
それが生きるのに必要なのかな
今は考古学者のせいで恐竜にふさふさの毛が生えている始末
健康番組やその手のCMでよくやってるだろうに
クロマグロのタフネスは異常
じゃあサメが深海~海表付近を行き来するのも同じ理由かな