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台湾 原発建設中止求め大規模デモ3月8日 19時20分
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東日本大震災からまもなく3年になるのを前に、台湾で大きな論争になっている原子力発電所の建設中止を求める大規模なデモが行われました。
この原発は、台北近郊の新北市で建設されている台湾で4か所目となる「第4原発」で、工事は9割以上済んでいます。
ところが、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、安全性への不安を訴える声が市民の間で高まっていて、東日本大震災からまもなく3年となるのに合わせて8日、台北や南部の高雄など4か所で建設中止を訴える市民らがデモ行進しました。
このうち台北では、警察の発表でおよそ1万人が参加し、親子連れの姿も多く見られ、参加者の1人は「地震が多い台湾では、いつ福島のような事故が起きてもおかしくなく、原発の危険が子どもや自分の生活に及びかねない」と話していました。
第4原発は、日本のメーカーが原子炉などを供給していることから「日の丸原発」とも呼ばれていますが、台湾の与野党の政治的な対立なども影響し、当初の予定より10年以上完成が遅れています。
十分な電力供給を確保するため建設を推進する立場の台湾当局は、住民投票で第4原発の建設の是非を問う方針を示していますが、野党側の反対などから実施のめどは立っておらず、原発建設を巡る論争が今後も続きそうです。
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