"JAPANESE ONLY"をやめようキャンペーン

小原一馬

現在多くの日本のページで"Japanese Only"という表現をみかけます。この表現がどのような経緯で広まったのかわかりませんが、"***** ONLY"という英語は、多くの場合、「"****"以外の方、お断り」という意味で用いられます。例えばこうした表現でよくみかけるのは "STAFF ONLY" などの表示です。これは日本で言う「関係者以外お断り」という意味です。そして当然、"JAPANESE ONLY"という表示も「日本人以外お断り」としてとられる可能性があります。

実際、日本語を学ぶ外国人の方々にアンケートを行ったところ、"JAPANESE ONLY"は、「日本人以外お断り」という意味と、「日本語専用」のどちらを意味しているかあいまいだ、という意見が多数でした。ただしWEBにおいて、「日本人以外お断り」と言われても、それは仕方がないかもしれない、と思っているひとも多かったです。ただこれは逆に言うと、「日本人はやはり閉鎖的なようだが、それは彼らの自由だから仕方ない」ということも意味しています。

ですから、もし単に「このコンテンツは日本語でのみ表現されていて、英語のヴァージョンは用意されていません」ということを意味したいのであれば、別の表現が望ましいということになります。上記のアンケートを行った外国人に代替的表現を挙げてもらったところ、次のようなものが挙がりました。

1 Japanese text only
2 Japanese version only
3 Only Japanese available
4 Only available in Japanese (text)
5 Only Japanese version available

私は個人的にはこれらのうち、2番目の"Japanese Version Only"がもっとも簡潔でかつ的確に言いたいことを表現できているように思います。また"Sorry, Japanese Only"という表現もよくみかけますが、謝る必要は全くありません。謝るときには、謝るようなことをしているのだと思われても構わないということですから、むしろ誤解を深める可能性があります。

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