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【政治】

閣議・閣僚懇議事録初公開へ 要旨だけ、録音もなし

 杉田和博官房副長官は七日、首相官邸で開いた次官連絡会議で、四月から作成して公表する閣議と閣僚懇談会の議事録について、公開するのは発言要旨に限定すると説明した。議事録の作成・公表は一八八五年の内閣制度発足以来、初の取り組みとなるが、要旨のみの公表によって、政府に都合の悪い発言を意図的に隠すことも可能になる。

 杉田氏によると、公開対象は発言者名と内容、開催日時・場所、案件一覧など。発言内容については「発言要旨を記載することを想定している」と話した。閣議、閣僚懇の録音はせず、同席する杉田氏や内閣法制局長官らが手書きで発言を記録し、要旨をつくるという。このため、正確な議事録にならない可能性もある。

 また、杉田氏は「国家安全保障会議」(日本版NSC)など、他の関係閣僚会議でも議事録を作成・公表するかどうかについては「数が多く、設置根拠や運用が異なる。閣議や閣僚懇の対応を踏まえて検討する」と述べるにとどめた。

 政府は四日、議事録を閣議の開催日から約三週間後に官邸のホームページで公開すると発表。しかし、対象範囲については「全て公開という形にはならない」(菅義偉(すがよしひで)官房長官)として制限を加える考えを示していた。

 

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