上関原発:建設白紙撤回求める市民ら 山口で集会

毎日新聞 2014年03月08日 11時42分(最終更新 03月08日 13時01分)

上関原発の建設に反対して集まった人たち=山口市の維新百年記念公園で2014年3月8日午前10時6分、三村政司撮影
上関原発の建設に反対して集まった人たち=山口市の維新百年記念公園で2014年3月8日午前10時6分、三村政司撮影

 東日本大震災と福島第1原発事故から3年となるのを前に、中国電力が山口県上関町で進める上関原発計画に反対する「上関原発を建てさせない山口県民大集会」(実行委主催)が8日、山口市の維新百年記念公園で開かれた。参加者は「山口に原発はいらない」と大書された横断幕を掲げるなどして、計画の白紙撤回を訴えた。

 原発計画地と海を挟んで向き合う同町祝島の「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の清水敏保代表らが共同呼びかけ人となった超党派の集会。主催者側は正午過ぎの段階で「7000人が集まった」と発表した。

 集会では、広島で被爆し、「ズッコケ三人組」シリーズで知られる児童文学作家の那須正幹さんも参加。「私は3歳で被爆し、放射線の怖さが身にしみている。原発を造ることや再稼働はやめて、(脱原発に)かじを切るべきだ」と訴えた。

 県は中国電から出された原発予定地の海面埋め立て免許の延長申請を認めるか否かの判断を、4月以降に先送りしている。【吉川雄策】

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