ソチ五輪:日本のサポートハウス始動…「他国にない態勢」
毎日新聞 2014年02月01日 19時50分(最終更新 02月01日 20時39分)
【ソチ石井朗生】ソチ冬季五輪では日本選手団の体調管理などを支援する施設「マルチサポートハウス」が冬季五輪で初めて開設される。2カ所設けられるうち、氷上競技を対象にした黒海沿岸部のハウスが1日にオープンした。
選手村からシャトルバスで約15分のアドレル地区のホテルに、食事の提供▽トレーニング▽医師やトレーナーによるケア▽浴槽での温浴▽スケートなどの用具調整−−など選手村では柔軟な対応が難しい設備を用意。選手がコンディション調整やリラックスできるよう支える。食事は日本から米800キロを持ち込み、栄養や選手の希望も考慮したメニューを提供する。
医科学など幅広い面からトップ選手を支援する文部科学省のマルチサポート事業の一環で、日本スポーツ振興センターが運営を担う。一昨年のロンドン五輪から運用が始まり、冬季は今回が初めて。山岳地区にも雪上競技対象のハウスが3日にオープンし、総事業費は4億8000万円を見込んでいる。
同事業の河合季信ディレクターは「冬季五輪でこれほどの態勢を整える国は他にない。選手に活用してもらい、試合に向けて最高の準備をしてほしい」と話している。