洗い出しで出てくるのはアイデア

アイデアとは思いつきであり、タスクとは明確に分けられるべきです。

アイデアとイベントとタスクとアクションの4つを明確に分けないと、タスクリストは崩壊する | jMatsuzaki

最初これを読んだときには、ごく自然な話と思っただけだったのが、これはけっこう難しいと考え直すようになった。

GTDで洗い出しして間もなく「挫折」してしまうというのは、洗い出したものが全部「タスク」だと思うからだ。少なくともそれが理由の1つだろう。

アウトプットのレベルを追求したい気持ちは、洗い出したタスクの処理数を増やそうとする。確実にできることは他にあまりないからだ。

しかし整理するのも大変なほどの「タスク」を「実行する」となるといつ終わるかわからない。いきおい「いつかやる」方に回されがちになり、それを繰り返しているうちに、いったい何をどうしたら相応の成果に結びつくのかが心許なくなってくる。

この発想自体を棄ててしまった方がいい。しかし洗い出したものを一部にせよやらないとしたら、いったい「洗い出したもの」はなんなのか? やるべき事ではないのか。気になることを洗い出したはずが、かえってやれずに気になるリストが手元に残る。

けれどもたいていの人は「ブレインストーミング」で「飛び出したアイデア」を全部試さなければならない、とは考えない。「洗い出したもの」はたいていそういうものなのだ。

ただ、冒頭の引用にあるような明確な基準を意識していても、なお「アイデアかタスクかがあいまいだ」という微妙なものは存在する。複数の人がその「タスク」(プロジェクト)に関わっているなら、そのような微妙なものは要注意だ。なかなか自分が「担当者だ」と思いたくないからである。