佐村河内守 作曲
交響曲第1番《HIROSHIMA》
大友直人,東京交響楽団
全ての聴力を失う絶望を経た作曲家、佐村河内守が完成させた《交響曲第1番》。
中世以来の西洋音楽の歴史を包含し、ブルックナー、マーラー、ショスタコーヴィチ等、ロマン派シンフォニストの系譜を受け継ぐこの交響曲は、佐村河内の出自(被爆二世)が反映された自伝的作品でありながら、「闇が深ければ深いほど、祈りの灯火は強く輝く」という作曲者の言葉に象徴されるように、東日本大震災の惨禍を経験した私たち日本人の心にも深く通じる、魂を救う真実の音楽といえます。
最終楽章、苦しみと闇の彼方に、希望の曙光が降り注ぐ−−。現代に生まれた「奇跡のシンフォニー」を、是非お聴きください。