ToDo管理ツールは紙とペン! 米Lifehackerライター、ウォルター・グレンの仕事術

2014.03.08 16:00

Todo管理ツール


敏腕クリエイターやビジネスマンの卓越した仕事術を紹介する「How I Work」シリーズの番外編、米Lifehacker編集部の働き方をお届けする「How We Work」。前回のアラン・ヘンリーに続き、今回はウォルター・グレン(Walter Glenn)編をご紹介します。



仕事のやり方や使っているデバイスは昨年から大きく変化していません。同じ内容も少し含まれるかもしれませんが、昨年から変化した点を中心に書きたいと思います。


氏名:ウォルター・グレン(Walter Glenn)
居住地:米アラバマ州ハンツビル
現在の職業:米Lifehackerライター
現在のコンピュータ:カスタムビルドPC(Windows 8)。仕事部屋以外の場所で使うとき用にHPのノートパソコンも。自作のWindowsホームサーバーを、自宅にある全コンピュータのバックアップ、ファイルストレージ、メディアストリーミング用などに。
現在のモバイル端末:iPhone 5c(グリーン)
仕事スタイル:ハッカー的に


──「これがないと生きられない」というアプリ・ソフト・ツールは?

私の仕事習慣は、Lifehackerでの仕事を始めてから、大きく変わりました。以前は、デスクトップアプリ人間でした。以前の仕事は、Microsoftのソフトを使用することが多かったので、Officeのヘビーユーザーでした。Outlook上で全てを管理していたのです。

今は、ほとんどすべてをウェブ上のツールやストレージサービスを使って管理しています。できるだけ全てのものをオンライン上で管理したいのです。どのパソコンでも、すべての作業が進められるように。Windowsを再インストールしたときの設定作業が少なくなりますしね。NiniteSteamといったツールは、こうした点で非常に役立っています。

GmailとGoogle Docsも使っていますが、Officeもまだよく使っています。Docsではできない作業もまだあるので。

ネットサーフィン、記事の閲覧、執筆作業をする時間が多いので、気に入っているツールは、その作業フローに合うものですね。Googleリーダーが終了したあとは、Feedlyを使っています。完璧なアプリとは言えませんが、結構気に入っています。毎日、大量のサイト上の最新情報をチェックするのに便利です。長文記事を読むときには(単にパソコンから離れたいときも)、記事をPocketに送っています。

メモをとるのに使っているツールはいくつかあります。もっと統合できるとは思うのですが、ツールごとに用途が異なる感じなのです。

あと、シンプルなノートと鉛筆をデスクに置いて、アイデアを書き留めています。これが、私にとってはもっとも速く、取りかかっている作業を邪魔することなく、アイデアを保存できる方法です。ノートはさっとブレインストーミングをしたり、To-doリストなどを書き留めるのにも使っています。ノートに書いた情報を、あとで別の場所に移動させることもあります。移動中には、iOS用のDraftsを使います。このアプリは本当に大好きです。アイデアをすばやく書き留めて、あとでそれを読み返して考えを深められるので。ノートと同じ機能を果たしていますね。

Evernoteは長期間情報を保管するのに使い、Google Keepは簡単なポストイット的なメモをつけるのに使っています。scrthpdも、データをペーストするときや、ちょっとした文章を書くのに使っています。この3つのアプリは、それぞれ、長期的・中期的・短期的なノートシステムの役割を果たしていると考えています。


── 仕事場はどんな感じですか?

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仕事スペースは昨年からまったく変わっていません。昨年と同じ写真を使うのが、もっとも良い説明方法でしょう。たったひとつの小さな例外を除いて。例外とはなにか? これについては、ちょっと待っていてくださいね。

私はコンピュータを自作するのですが、机の下からちらっと覗いているのが、それです。カスタムビルドのWindows 8のPCです。2つのモニターのほかに、ノートパソコンもデスク上で使うことがあります。ノートパソコンを使うときには、Synergyを使って、いつも使っているキーボードをマウスで操作できるようにしています。

キーボードは今は生産されていないMicrosoft Natural Keyboard Proです。マウスはLogitech MX518。来年の記事にも、この2つは登場するでしょう。完璧なものはただ完璧なのです。

デスクはオフィスデポの在庫一掃セールで10年前に買った安いものです。とても気に入ってます。中央部分は2つのモニターを置くのに十分な広さですし、キーボードを載せる部分は非常に頑丈で、大きなキーボードとマウスパッドを載せるのに十分な大きさです。調整も自在にできて、高さと傾きを変えられるのです。写真内では、撮影用にこうした配置にしていますが、いつも仕事をするときには、もう少し自分から離れて位置するように傾けています。人間工学的にその方が良いので。


── お気に入りの時間節約術は何ですか?

昨年は「ノー」ということのすばらしさについて話しましたが、これは今でも最高の時間節約術だと思っています。次に有効な節約術を挙げるとすれば、自分のまわりの人々の価値を理解することですね。人は他人の役割を限定的に理解しがちです。同僚の誰々は何々の担当だ、私の親友は大工だ、といったように。ですが、このように限定的な役割からその人を見ると、その人が共有してくれるかもしれない他のスキルや経験を見落としてしまうのです。


── 愛用中のToDoリストマネジャーは何ですか?

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仕事スペースについて、たった1つ変更を加えたと言ったことを覚えていますか? それについて話しましょう。デスクの上に置いていた超巨大な紙のカレンダーが無くなりました。最近、その代わりに週間、月間の予定表を使い始めました。ワクワクしませんか? これを使えば、より詳細に締切や予定を管理できますし、同時にデスク上のスペースもかなり節約できます。あと、私の猫がカレンダーに足あとをよくつけていたのですが、それにもうんざりしていました。

あらゆるTo-doリスト管理アプリを使ってきましたし、それをうまく使いこなすようにがんばってきました。ですが、最終的に分かったのは、紙が自分には一番ぴったりくるということです。いつでも書きたいときに、新しい情報を書けますし、タスクを線で消したり、丸をつけたり、大きな輪の矢印も書けますし、色鉛筆で色を加えることもできます。

最終的にデジタルなTo-doリスト管理ツールを使わないと決断したのは、私にとってとても解放的なことでした。ですが、どのような方法を使うにしても、私がアドバイスしたいのは完璧なソリューションを追い求めない方が良いということです。なにかを選び、それを使い続ける習慣を作ってください。あ、待てよ。もしかしたら、これが私にとって最高の時間節約術かもしれませんね。


── 携帯電話と PC 以外で「これは必須」のガジェットはありますか?

Kindle Paperwhiteです。私は読書好きで、子どものころからずっとそうです。電子書籍を使い始める決断をするまでには、しばらく時間がかかりました。紙の本は大好きですし、これからもその気持ちは変わらないでしょう。自宅のほとんどの部屋には本が並んでいます。ですが、数年前に電子書籍に切り替える決断をして以来、電子書籍も気に入っています。持ち歩きに便利ですし、妻が寝入ったあとに、ベッドの中で読書をするのにも最適だからです。あと読みたい本があったら、すぐに読み始めることができますからね。


── 仕事中、どんな音楽を聴いていますか?

何をしているかによって変わりますね。読み物やリサーチ、書き物をしているときには何も聴きません。集中して音楽を聴いてしまう方なので、何か音楽が流れていると、つい音楽に意識が向いてしまうのです。部屋でくつろいだりするときには、音楽を聴いたり、テレビの音を流しています。音楽に関しては、MediaMonkeySpotifyを使います。聴く曲はそのときの気分に応じて何でも。幅広い時代、ジャンルの曲が好きです。モーツアルト、ボブ・ディラン、The Clash、Daft Punk、Flight of the Conchordsなどなど、とにかく色々な曲を聴いています。


── 現在、どんな本を読んでいますか?

目についたものはなんでも。もはや脅迫的に読んでいます。仕事のために一日中なにか読んでいます。大量の記事、ブログなど。趣味用には、たいてい小説とノンフィクションをそれぞれ一冊ずつ、同時進行で読んでいます。

目下のところ、スティーヴン・キングの『Doctor Sleep』を読んでいます。『シャイニング』の続編で、この本に登場するダニーが成長したあとの物語です。いいですよ。キングが好きなら、ぜひ手に取ってみてください。それから、Nathaniel Philbrickの『In the Heart of the Sea』も読んでいます。『白鯨』の創作にインスピレーションを与えたエセックスにおける捕鯨船の歴史についての本です。

興味があれば、Goodreads上でフレンド申請を受け付けています。常におすすめの本を探していますから。


── あなたは外向的ですか、内向的ですか?

内向的です。他の人と過ごすのも好きですし、人見知りはしません。ですが、ひとりの時間をとても大切にしています。自分の内なるエネルギーが満たせるのもひとりの時間です。MBTIテストのような自己分析テストを受けたことはありますが、たいてい外向的・内向的の中間という結果になります。ですが、私は自分のことを内向的だと思っています。


── 睡眠習慣はどのようなものですか?

かなり夜型です。すべてが自分の思うままだったら、きっと完全にコウモリのような生活をしているでしょうね。ですが、仕事と家族があるため、そうした生活はできませんし、それはそれで良いことなんだと思います。自宅で仕事ができる最大のメリットは、超早起きをする必要がないという点です。早起きして通勤する必要はなく、通勤といえばただ階段を上るだけですから。


── あなたが受けたものと同じ質問をしてみたい相手はいますか?

そうですね。前回はJohn Cleeseと Alton Brownの名を挙げました。Lifehackerのスタッフと読者のあいだではファンの多い二人ですね。Cleeseは生産性に関してすばらしいアイデアを持っていますし、Alton Brownも、Lifehackerにとってはもはや聖人のような存在です。今回は誰を挙げると思いますか? しつこいようですが、今回もこの二人を推薦します。彼らをLifehackerに登場させましょう!


── これまでで気に入っているライフハッカーの記事を教えてください

Lifehackerで仕事を始めて約1年半になりますが、それ以前もGinaがこのサイトを立ち上げて以来、記事を読み、コメントをしてきました。良い記事をたくさん読んできたので、お気に入りの記事としてどれを挙げるべきか分からないほどです。以下に挙げるのは、その中でも特に印象に残っている記事です。

  • Lifehackerはスタッフを募集中です(英文記事):まっさきに頭に浮かんだ記事。この記事によって、私は大好きな仕事を得たのですから。
  • ヒップスターPDA:記憶に残っている限りでは、この記事がLifehacker上で読んだ最初の記事です。
  • 育児は驚きの連続~パパ・ママになる前に知っておきたい10のこと:この記事が気に入っている理由はいくつかあります。1つは、とにかくすばらしい記事だから。メラニーの力です。また、これは「**する前に知っておきたいこと」シリーズの第一弾でもあります。この記事がよく読まれたことで、まだ未開拓だった新しいジャンル(育児など)の記事も、実行に移してみる価値があることが証明されました。
  • ライフハッカー大学で無料のオンライン教育を受けてみよう(英文記事):このシリーズは大好きなのですが、これはシリーズ最新の記事です。
  • iPhoneをジェイルブレイクする方法:常に最新状態にする方法[iOS7.0.4](英文記事):Lifehackerの記事を通じて、ジェイルブレイクの方法を学んだのですが、初めてジェイルブレイクしたときには、このガイド記事の前編を参照しました。
  • Google Waveファーストルック!:Lifehacker上でGoogle Waveの盛り上がりの波を見つめるのが好きでした。
  • PCをDVDリッピングツールに化けさせる方法(英文記事):この記事はまさに(私にとって)、Lifehackerの人の心を読む力が完璧に表れている良い例です。当時、DVDのコレクションをリッピングしようと考えていて、どうすれば良いのか考えあぐねていました。そんなとき、Lifehackerを開いたら、まさに求めていた情報が載っていたのです。
  • ケーブルホルダーをクリップでつくる方法(英文記事):この書類用クリップの記事を挙げないとは思いませんでしたよね? これは、記事が公開されてから7年後の今も使っている技です。また、この記事は私たちLifehackerの得意技を完璧に象徴するものでもあります。つまり「ありゃ、なんでこんな簡単な方法を今まで思いつかなかったんだ」というアイデアをたった1枚の写真を見れば完璧に理解できるように示す、というやり方です。

── そのほかに読者に伝えたいことがあればどうぞ

とにかく読んでくれて、ありがとう。Lifehackerに関して質問などがあれば、コメント欄に書いてください。できるだけ返信するようにします。


Walter Glenn(原文/訳:佐藤ゆき)

  • GE 世界基準の仕事術
  • 安渕 聖司|新潮社
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