東京電力福島第一原発事故から3年。どの都県も放射能に汚染された「指定廃棄物」を運び入れる最終処分場が決まらない。首都圏の1都3県でも、4千トンを超える放射能を帯びたごみや下水汚泥の焼却灰などが焼却場や下水処理場に仮置きされたまま行き場を失っている。

 ■千葉、撤去求め住民提訴

 「国の最終処分場ができなければ、焼却灰の行き場はない。一日も早く持ち帰ってほしい」。千葉県我孫子市の榎本菊次さん(73)は力を込めた。