2014.3.8 05:04

佐村河内氏、公演中止などの損害賠償「払います」

作曲者偽装問題で会見を開き、冒頭で何度も頭を下げ謝罪する、佐村河内守氏=7日、東京都港区(撮影・寺河内美奈)

作曲者偽装問題で会見を開き、冒頭で何度も頭を下げ謝罪する、佐村河内守氏=7日、東京都港区(撮影・寺河内美奈)【拡大】

 「耳の聞こえない作曲家」として知られながら18年にわたり別人に作曲を依頼していた佐村河内守(さむらごうち・まもる)氏(50)が7日、騒動発覚から約1カ月の沈黙を破り、都内のホテルで会見した。佐村河内氏は会見冒頭で「CDを買ってくださった皆様、演奏会にお越しくださった皆様、私のウソでご迷惑をかけたことを謝罪します」と何度も深々と頭を下げた。

 東日本大震災をテーマにした曲についても「被災者を冒とくしたのでは」と詰問された際、「だましたことになります。すみません」と消え入りそうな声で謝罪した。関係各社から損害賠償請求訴訟の動きがあることについては「訴えられたら払いますと伝えてあります」と殊勝に発言した。

 ゴースト騒動で14公演分のチケットを払い戻したコンサート企画会社、サモンプロモーションは、サンケイスポーツの取材に「損害賠償を求める方向です。弁護士が内定したと会見で言っていたので、その方に連絡を取りたい。ただ、本人から一切連絡はありません」と語った。請求金額はこれからの算出となるが、会場使用料やオーケストラ(96人)の出演料、チケット代(5000~8500円)などが含まれる。

 CDの出荷やネット配信を停止した日本コロムビアや同氏の自著を出版した講談社は今後の対応を検討中。同氏の関連書の販売を停止したNHK出版、絶版にした幻冬舎は現時点で損害賠償を起こすことはないという。

(紙面から)