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【大リーグ】

トミー・ジョン手術のジョーブ博士死去 スポーツ医学会のモナリザ

2014年3月8日 紙面から

 ドジャースは6日、肘の内側側副靱帯(じんたい)を再建する通称“トミー・ジョン手術”の生みの親、整形外科医のフランク・ジョーブ博士がカリフォルニア州サンタモニカで死去したと発表した。88歳だった。死因は非公表。

 1974年、ドジャースのトミー・ジョン投手(当時31歳)は左肘の靱帯を断裂。当時は選手生命の終わりを意味したが、チーム医師だった同博士は靱帯を自家移植する手術法を考案し、施術。通算288勝のジョンは76年に復帰し、それから14年間で164勝を積み上げた。これ以降、村田兆治(元ロッテ)や桑田真澄(元巨人)ら多くの日本人投手を含む数百人の選手の執刀を手掛け、復帰を成功させた。

 ジョンはド軍を通じて「野球界は偉大な人物を、トミー・ジョンは偉大な友人を失った。彼の人生と野球界への貢献を祝福すべき投手は、あまたいる」と声明文を発表した。

 同博士は79年、ロサンゼルスにスポーツ研究所を設立し、肩の回旋腱板(けんばん)の予防と強化などにも貢献。「手術の功績よりも、多くの投手が手術台に乗らなくて済んだ功績を誇りたい」と話していた。6日の地元紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は、同博士を「スポーツ医学会のモナリザ」と評した。

 

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