◇オープン戦 巨人10−6オリックス
オリックス−巨人 4回表1死一塁、2ランを放ちアンダーソン(右端)とタッチをかわす阿部(左から2人目)=京セラドーム大阪で(潟沼義樹撮影)
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巨人の阿部が4回の1号2ランを含む2安打3打点と徐々に状態を上げてきた。長野、村田も打点を挙げ、中軸が機能した。井端は1番に入り2安打1打点。オリックスの井川は制球が甘く3イニング5失点で、先発争いから後退した。
3月28日の開幕戦まで3週間。巨人の主砲・阿部にオープン戦1号が飛び出した。5−2の4回1死一塁でマエストリの145キロ直球を強振。打球はグングン伸びて右翼席に飛び込んだ。
阿部のオープン戦本塁打は、2010年3月20日の横浜戦(東京ドーム)以来、4年ぶりだ。さらにオープン戦での3月上旬の一発に限定すると、07年の3月1日までさかのぼる。第1打席は死球だったが、第2打席では右前適時打。この日は2安打3打点。5日の日本ハム戦まで打率1割5分4厘と湿っていたバットが完全に目覚めた。
3日の札幌ドームでの練習中で原監督から指導を受けフォームを修正した。直後4日の日本ハム戦でオープン戦初安打を放ち、助言から3試合目で一発。「試している中で結果が出たから良かった。これからも試行錯誤しながらやっていきたい」と話した。
原監督は「阿部は少しずつ上がってきてるか?」との問いに「そうですね」とうなずいた。さらに「ホームランもいいけど(第2打席の)ライト前が非常にいいと思う」と2回のタイムリーを褒めた。長野、村田、阿部の主軸3人で5安打6打点。全体では17安打10得点の猛爆だ。阿部の一発とともに、巨人打線が一気に状態を上げてきた。(野畑圭司)
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