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【芸能・社会】文月メイ 多様な愛表現 1stアルバム「She is.」発売2014年3月5日 紙面から
昨年10月にメジャーデビューした期待の新人シンガー・ソングライター、文月メイ(27)が、ファーストアルバム「She is.」を発売した。児童虐待をテーマにした異色のデビュー曲「ママ」も収録され、さまざまな形の愛が表現された力作に仕上がった。本紙のインタビューで「文月メイの音楽性を皆さんと共有できたら。悲しい曲でもその先に優しさや希望、愛を見つける曲を作っていきたい」とあらためて抱負を語った。 「ぼくのことが邪魔なの?」「あのゴミ袋と一緒に捨てるの?」−ショッキングな歌詞がつづられたデビュー曲の「ママ」。歌詞が過激とも受け取れる内容だったことから、有線放送での放送は見送られたものの、メジャーデビュー前の昨年3月に「YouTube」にアップされた同曲のミュージックビデオは、再生回数が既に150万回を超える注目を集めている。 文月は、児童虐待のニュースに日々触れるにつれ、「心に引っ掛かるものがあった」という。「夢うつつの状態だったある午前4時ごろ、『ママ』のサビの部分の歌詞とメロディーが“降りて”きた。これ書かなきゃいけない、と。スラスラと曲ができた。そんなことはこの曲だけ」と作曲当時を振り返る。 歌詞の内容については賛否両論の反響が巻き起こったが、「いろんな意見を頂いた。どう捉えられてもいいが、(虐待について)何かしらの気付きはあるはず。虐待がなくなればいいと思うが、私ができることは、歌を世に放り投げてそこをフォーカスすること」と冷静に語る。 音楽好きな父の影響で、ザ・ビートルズや米歌手ボブ・ディラン(72)らの洋楽を幼少期から聴いて育った。16歳ぐらいから曲を作り始め、中央大学英文学科に入学後は、東京・下北沢で路上ライブなどの活動を続けた。音楽を諦めて生活のため一度は就職したこともあったが、「もう1回音楽をやりたい」との思いを募らせた。幸いにも25歳の時にデモテープが音楽関係者に渡り、メジャーデビューの夢をかなえた。 ファーストアルバムは、親の深い愛情、自分を育んでくれた町、子どもの誕生などを歌った全11曲を収録。「家族、友だち、親子…いろんな形の愛が見える曲を入れました。一つ一つ思いを込めて作りました。デビューして音楽を聴いてもらえるのは幸せです」と目を細めた。 (金山容子) 文月は、12日に東京・SHIBUYA BURROWで「道玄坂叙情詩 第73章」と題したライブを開催予定。 ◆文月(ふみつき)メイ 1986(昭和61)年7月24日生まれ、千葉県出身。中央大学英文学科を中退後の2012年に東京・下北沢を中心に各地で本格的に弾き語りを開始。デモテープが、作曲家で音楽プロデューサーの武部聡志さん(57)に届き、武部さんのもとで音楽制作に入る。 ◆「ママ」 メジャーデビューする約1年前の2012年10月に文月が作詞作曲。ミュージックビデオはデビューに先行して昨年3月からYouTubeでアップした。「神様が決めたの? ぼくは生きちゃダメって」などと衝撃的な歌詞がネット上で注目を集め、再生回数が急増。主人公の幼児のイラストは文月が描いた。愛くるしい姿が悲しい歌詞の内容に相まって涙を誘っている。 PR情報
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