逸ノ城に胸を出す白鵬(右)=大阪府大東市の朝日山部屋で(岸本隆撮影)
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横綱白鵬(28)=宮城野=が初心に帰って春場所5連覇を宣言した。3日、朝日山部屋が宿舎にしている大阪府大東市の摂津倉庫相撲場で稽古。2000年に初来日し、スカウトされるのをギリギリまで待っていた原点となる場所だ。
思い出深い地に足を踏み入れた横綱は「あの土俵に入ると気持ちがいい。62キロの少年が、あの土俵で稽古して横綱になって帰ってくる。恩返し? わたしが生かされている感じ。朝の3時、4時に近くの川を走って渡っていた。思い出しますね」と話した。
この日は出稽古に来た豊ノ島と幕下の逸ノ城を相手に17番。少年のころを思い出した横綱は「今年に入って初場所も綱とり(稀勢の里)、春場所も綱とり(鶴竜)。話題がある場所が続くが、その中で優勝していくのが務めだと思う。見ていてスカッとするような相撲で、さすがと言われる相撲を取りたい」と目を輝かせた。(岸本隆)
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