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【サッカー】

本田 イタリアへ出発 ミランでの逆境も成長の糧

2014年3月7日 紙面から

日本を出発したサッカー日本代表の本田圭佑=成田空港で

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 国際親善試合のニュージーランド戦から一夜明けた6日、日本代表のMF本田圭佑(27)=ACミラン=、FW香川真司(24)=マンチェスター・ユナイテッド=らが成田空港からそれぞれのクラブへと戻った。所属のミランでは得意とするトップ下で起用されず、本来の力を出し切れていない本田だが、それでも前日の試合後には「心地悪さを、いかにポジティブに捉えるか」と語った。壁を成長への糧と前向きに捉え、独力で打ち破る覚悟だ。

 来日時のラフな格好とは対照的に、紺のジャケット、グレーのパンツにネクタイを締めた“正装”で、本田は成田空港に現れた。待ち受けたファンにもみくちゃにされながらも不敵な笑みを浮かべて出国ゲートに入り、軽くファンに手を振った。報道陣にはこの日は何も語らなかったが、厳しいバッシングが待っているイタリアに戻る悲愴(ひそう)感はなかった。

 前日の試合後、代表での活躍がミランでの苦境脱出につながるかと問われ、「まったく別次元の問題」と否定した。日本代表ではトップ下の定位置を約束され、「トップ下のDNAを持っているので、自分の家みたいな感じで心地よい」と語る。一方のミランでは主に右サイドで起用され、2日のユベントス戦では途中出場でボランチに入ったが、地元紙からは「役に立たない」と酷評の嵐を受けた。

 ただ、自ら選んだ道に後悔はない。「違う国でやっているので。心地よいだけなら(移籍で)動かなければいい。心地悪さをいかにポジティブに捉えるか」と言い切った。逆境はあくまで成長の糧と捉えているからこそ、再び戦場へと戻る表情には余裕があった。

 「オレは基本的にベテラン勢から煙たがられるように入っていくタイプ。そういうのを蹴散らしていって結果を出さないといけないので。(ミランで)大ばくちを打っているつもりです」。この状況をまるで楽しむように言ってのけた本田。W杯まで約3カ月、出場機会激減という非常事態を、強烈な意志でひっくり返す。

  (宮崎厚志)

 

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