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【大リーグ】松坂、初OP戦登板で2イニング1失点 先発5番手入りへ、上々の滑り出し2014年3月4日 紙面から ◇オープン戦 カージナルス7−1メッツ先発ローテ入りへ向け、幸先良し!! メッツの松坂大輔投手(33)は2日(日本時間3日)、米フロリダ州ジュピターでカージナルスを相手にオープン戦初登板。先発で2イニングを投げ、2安打1失点とまずまずの内容だった。打たれた適時打も、あえて手の内を隠しての結果で、時事電などによれば、松坂は「スライダー以外の球は良かった」と手応えあり。ワーセン投手コーチとの二人三脚による投球フォーム修正も順調で、コリンズ監督は「先発5番手争いは現時点ではダイスケ(松坂)とラナンがリードしている」と話し、背番号16が先発ローテ入りの有力候補であることを認めた。 昨季ワールドシリーズまで駒を進めたカージナルスを相手に、復活を実感したマウンドとなった。昨季リーグ最多199安打の先頭カーペンターに二塁打を許し、1死で迎えたのは通算251本塁打のホリデー。フルカウントから真ん中低めのスライダーで三塁線を抜かれて先制されたが、松坂は涼しい顔だった。 「あえて相手の得意なボールで勝負するとか、同一リーグなので全てを見せないのも必要と思った」。松坂にとって、ホリデーは遅い変化球が得意な印象があったという。「本来なら(勝負球は)内角の直球かカットボールで良かった」と既にシーズンを見据えた投球だった。 ここから打者5人を連続で凡退させ、制球も26球中18球がストライクと合格点。「点は取られたが、スライダー以外は良かった。(相手が)ほぼレギュラーで、自分の状態がどのあたりまで来ているのか確認もできた」と納得の表情だった。 メ軍の先発ローテは4番手まで確定し、最後のいすを松坂とラナン、メヒアの3人で争っている状態だ。コリンズ監督は「現時点で、先発5番手はダイスケとラナンがリードしている」と明かし、さらに「最終的に並んだ状態ならば、経験が豊富な方を使う」と、メジャー通算53勝の松坂に分があることを示唆した。 ワーセン投手コーチと二人三脚の投球フォーム修正も「正しい方向」に進んでいる手応えがあるという。2日の球団地元紙ニューアーク・スターレジャー(電子版)によれば、「昨季平均24秒だった投球間隔の半減」「ワインドアップのトップで間をつくる」の2点が重点的な課題だった。 「体調が万全でなかったからこそ、この2つがうまくいかなかった」と松坂。それが、今春は両方とも自然に体得でき、「今は投げたいように投げられる」と体調の良さを実感。同投手コーチも「明らかに昨年より球が速くなった」とうなずいた。 2011年6月に右肘の靱帯(じんたい)再建手術を受けてから2年9カ月。今季こそは完全復活した“怪物”を見られるかもしれない。 PR情報
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