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【大リーグ】上原、新球カットも試し1イニング2K マー狂騒曲も関係なし 連覇へ好発進2014年3月5日 紙面から ◇オープン戦 パイレーツ7−6レッドソックス世界一守護神が貫禄のスタート!! レッドソックスの上原浩治(38)は3日、敵地の米フロリダ州ブラデントンでパイレーツを相手に4回から3番手でオープン戦初登板。2三振を奪うなど1イニングを三者凡退に抑え、ワールドシリーズ連覇に向けて完璧な2014年のスタートを切った。新たに習得を目指すカットボールも早速試投。日米球界はヤンキースに新加入した田中将大投手(25)の話題で持ち切りだが、上原は「田中のことは全くフォローしていない」と“マー狂騒曲”もどこ吹く風だった。 ワールドシリーズ優勝の“胴上げ投手”になった自信は、4カ月を経ても全く色あせていなかった。先頭アンディーノを宝刀スプリットで空振り三振に料理すると、続くバームスは内角低めのスプリットで三飛。3人目の打者マルテは、新球カットボールで追い込むと、最後は直球で空振り三振。強豪に成長したパイレーツの面々を、14球で三者凡退に仕留めて見せた。 「最初はどうなるかと思ったが、いざマウンドに立つと投げられた。課題も見つかったので、いい登板だった」。時事電などによれば、上原はホッとした表情で語った。昨春から習得に取り組んでいるカットボールは、横の変化にまだばらつきがあるという。この日は早速実戦で試し、「自分のやりたいことをやっただけ。横のボールがもっと決まるように、もっと練習していきたい」と、さらなる進化へ意欲十分だった。 日米で繰り広げられる“マー狂騒曲”も、大ベテランにとっては“雑音”にはならない。4日の球団地元紙ボストンヘラルド(電子版)によれば、上原は「田中のことは全くフォローしていない」とケロリ。世界一の胴上げ投手になり、注目度もがぜんアップしたかと聞かれても、「いや、そうは感じていない。この(日本)メディアの人たちも、たぶん田中の取材に行った後、ここに来てますよ」と笑顔で受け流した。 守護神の順調な仕上がりに、ファレル監督も目を細めた。「(ワールドシリーズ優勝から)4カ月たったが、全く変わらないね。見ていて楽しい投手だ」。この日球を受けた新戦力のピアジンスキー捕手も「投球はストライクばかり。去年成功したわけだよ」と舌を巻いた。 上原は自身のブログで「何とか一歩を踏み出せたって感じかな。2014年が始まるってことやね」とつづった。プロ16年目、メジャー6年目は、威風堂々の本格発進だった。 PR情報
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