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【大リーグ】新ビデオ判定対策にイ軍が異例契約 モニターチェック専門職が誕生2014年3月7日 紙面から 大リーグに新たな“専門職”が出現した。インディアンスのテリー・フランコナ監督(54)は、今季から拡大導入されるビデオ判定のために、元マイナー投手のグレグ・ラングベーン(44)を「リプレー・コーディネーター」として雇用したと発表した。米複数メディアが5日までに報じた。同コーディネーターはクラブハウスのモニターで試合を観戦し、ビデオ判定が必要なプレーかどうかをベンチの指揮官に通達する役目だという。判断次第では試合の大勢を決しかねないだけに、胃が痛い“専門職”となりそうだ。 悩みに悩み抜いた末の人選だったようだ。フランコナ監督は、今季から導入される新ビデオ判定のために「リプレー・コーディネーター」としてラングベーン元投手を登用したと発表した。同コーディネーターはシーズン全試合でチームに帯同し、クラブハウス(ロッカールーム)に併設された部屋で試合をモニター観戦。ビデオ判定が必要なプレーだと判断すれば、その旨をベンチの指揮官に電話で通達する。 これまで本塁打かどうかの判断のみに用いられたビデオ判定は、今季から大幅に拡大され、ほぼ全プレーに適用される。各指揮官は判定に不服な場合、1試合に1度「チャレンジ権」を行使して再確認を要求でき、判定が覆った場合は、あと1回だけチャレンジ権を行使できる。既に今春のオープン戦で試験導入され、ブルージェイズの川崎宗則やレンジャーズの田中賢介もビデオ判定の対象になった。 フランコナ監督は「このオフ中ずっと、どんな資質がコーディネーターに求められるかを議論した。野球のテクニカルな部分の決定としては、これまでで一番長い時間をかけた」と人選の難しさを強調。「彼はバスケットボールとアメフットの審判経験があり、マイナーの監督も務めた。これは素晴らしい資質だ」と決定要因を説明した。 同コーディネーターは、レッドソックス傘下などマイナー9球団で1995年まで8年間プレーした元投手で、引退後はアストロズ傘下1Aの2球団で5年間監督を務め、ここ5年間は独立リーグのトラバースシティーでも指揮を執った。 ただし、これで、野球の名物でもあった監督の抗議がなくなるかといえば、決してそうではなさそうだ。新システムでは、7回以降に限り、責任審判がビデオ判定すべきプレーだったかどうかを判断できるため、監督が「おい、今のはビデオ判定だろう!」と叫びながらベンチを飛び出す場面は多々ありそうだ。フランコナ監督は「まだまだ、これから学ぶべきことは多いよ」と苦笑。試合後に監督が「なぜあそこはビデオ判定を推奨しなかった!?」とコーディネーターに詰め寄る場面もありそうで、やっぱり大変な“専門職”となりそうだ。 PR情報
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