ブルペンで33球投げた楽天・松井裕=岡山県倉敷市で(市川和宏撮影)
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3日間の空白なんて関係ない。楽天のドラフト1位、松井裕樹投手(18)=桐光学園高=が5日のロッテ戦(倉敷)で、オープン戦2度目の先発マウンドに上がることが4日、緊急決定した。卒業式などで3日までチームを離れていたが、この日の調整を確認した首脳陣はGOサイン。先発が見込まれていた8日か9日の中日戦から前倒しすることになった。
4日ぶりの練習。松井裕は「少し変な感じはありました」と気持ちよさそうに汗をぬぐった。動き自体は問題なし。「確認のためにじっくり投げた」というブルペンでは捕手を座らせて33球を投げたほか、立ち投げでも入念にフォームをチェックした。
慌ただしい数日を過ごした。2月28日の練習後に福岡から東京に移動。1日は卒業式、3日は12球団の新人研修会に出席した。「キャッチボールとか、(自分の体重で負荷をかける)自重トレはできたので」。3日間の『離脱』中も、できる限りの調整は続けた。
その結果、週末の中日戦まで間隔を空ける必要はないという判断が下され、先月23日の巨人戦以来となるマウンドが決まった。この日の練習前、円陣で「社会人1日目なんだから、何か言え」といじられ、「卒業したので、より一層、気を引き締めてやりたい」と決意を表明した。正真正銘のプロとして第一歩を踏み出す。 (井上学)
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