もうかれこれ4年ほどになるだろうか。
彼は性懲りもなく、私に創価学会のイベントに参加させようとする。
断ったり、つきあったりしているが、つい先日、創価学会の音楽イベントに参加させられた帰りに30分くらい思いのたけを告げられ、決断を迫られた。
「僕らと一緒にがんばっていかないか?」
意を決したように放たれたその言葉は、まるで男が意中の女に告白するような迫力であった。
帰りに「ここまでして人を勧誘したがる思考はどんなものだろう?」と考えていた。
そしてネットで調べてみると、このようなことが書かれてあった。
―創価学会員は、財務と説伏によって、より幸せになると信じ込んでいる。
―財務とは、お布施をすること。説伏とは、外部の者を学会員に加入させることである。
ああ。なるほど。と思った。
ここまでは普通のことだが、幸せになる方法が、お布施をすることと、人を勧誘することだと教えられ、
またそれを心の底から信じているのだ。
モノづくりのメーカーは自社で製造した商品を、販売して、利益を得て運営する会社である。
創価学会のそれは、自ブランドの商品が日蓮宗という宗教心で、全国800万人いる営業マンは、この宗教心を売ろうと躍起になっている。
この巨大組織は出世のメカニズムも明確になっており、どれだけお布施をしたか、どれだけ宗教心を売ったかによって、出世が決まっている。
宗教心を売るという行為、すなわち勧誘は、お金は一切払わないけど、お客さんそのものの人生を対価として得るのである。
これが創価学会のシステムだと気づいたときに、非常にすっと納得することができた。
宗教心を販売し、対価として購入者の人生を得るというビジネスモデルは、これ自体良い、悪いという訳ではない。
ただ日本の政治にも大きな影響力を持つほどの巨大組織に育った背景には、こうした一般人には及びもつかない巧妙な仕掛けがあるのだろうと思った。
私は今現在販売の仕事をやってるが、私がいつも2.3回の営業で契約を取るのに対し、彼らは数年かけて、それも人生をかけて人を勧誘する様は
これは巨大組織に育つだろうと軽く身震いを禁じ得ない。
それもそのはずで、われわれ販売員がモノ・サービスの対価としてお客さんのお金を得るのに対し、創価学会の営業はお客さんの心、人生そのものを対価に得るのだから。
たくさん勧誘できる人は、その行為自体を見ると非常に優秀な営業マンの素質があるといえる。
35年ローンの高級住宅を売りまくる営業マンは、彼らの信仰心の強さを参考にしてみるといいかもしれない。
いろいろ間違っているので、つい突っ込みを。 ・日蓮宗ではなく、日蓮正宗です。 ・日蓮正宗の寺側とは別物です。 ・財務で幸せになるとは言ってません。 ・説伏ではなく、折伏です...