[シネマトゥデイ映画ニュース] 7日、第37回日本アカデミー賞授賞式がグランドプリンスホテル新高輪で行われ、映画『そして父になる』のリリー・フランキーが優秀賞初受賞にして最優秀助演男優賞に輝いた。舞台に上がったリリーは、「わたしのような得体の知れない立場でこのような華やかな席に呼んでいただき、何と言って良いのかわかりません」と少し戸惑った様子を見せながらも、「今日、佐村河内守さんの会見がありました。いくら悪いことをしたとはいえ、すごくアウェーでつらいだろうなと思いました。わたしは佐村河内さんよりはウェルカムな状態でスピーチさせていただけそうです」とリリーらしいコメントで会場を沸かせた。
リリー・フランキーが最優秀助演男優賞を受賞!「日本アカデミー賞授賞式」フォトギャラリー
映画『誰も知らない』の是枝裕和監督がメガホンを取った『そして父になる』は、6年間大切に育ててきた息子が実は病院で取り違えられた他人の子だったことを知らされた主人公ら(福山雅治)家族の葛藤を描いたドラマ。真木よう子と共に相手方の夫婦を演じたリリーは今年、映画『凶悪』でも優秀助演男優賞を受賞しており、「(殺人事件の首謀者を演じた)『凶悪』は地に近い役、『そして父になる』は地とは程遠い、いい人の役だった」と笑いを誘った。
優秀助演男優賞にはほかに『舟を編む』のオダギリジョー、『東京家族』の妻夫木聡、『凶悪』のピエール瀧、『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』の松田龍平が選ばれていた。(編集部・中山雄一朗)