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N分N乗方式 【えぬぶんえぬじょうほうしき/NぶんNじょうほうしき】

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知恵蔵2014の解説

所得税の税額を計算する際に、世帯の総所得を合算した上で、それを夫婦および子供という世帯員数で割り、累進税率適用して税額を出しておき、それに世帯員数をかけて納税額を算出する方法。所得税においては、その所得を個人単位で計算するか、世帯単位で計算するかという課税単位の問題が生じる。所得税では累進税率で課税されるため、世帯単位で課税されると、男性にも女性にも所得があれば、結婚によって男女の所得が合算され、高い税率が適用されてしまう。そこで2分2乗方式が考えだされた。これは、夫婦の所得を合算し、2分した上で累進税率を適用して出した数値を、2倍して納税額を算出する方法である。この方法だと結婚によって納税額が減少する。さらにN分N乗方式にすれば、子供が多ければ納税額が減少することになる(Nは家族数)。このため、少子化対策として所得税の課税方法にN分N乗方式を用いることが議論されている。現実に、N分N乗方式を導入しているフランスでは、出生率の増加が認められている。しかし、N分N乗方式を採用しても、中低所得者に対する減税効果限定的であるため、少子化対策として疑問視する声も高い。
( 神野直彦 東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授 )

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2007」
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デジタル大辞泉の解説

エヌぶんエヌじょう‐ほうしき 〔‐ハウシキ〕 【N分N乗方式】
 
所得税の課税方式の一。世帯所得の合計を世帯人数で割った金額に税率をかけ、算出された税額に世帯人数をかけて、世帯の課税額を算出する。収入が同じでも扶養家族が多いほど納税額を低く抑えられるため、少子化対策として導入が議論されている。
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