2014年2月28日03時00分
最北限から見える富士山をカメラに収めたい――。そんな思いで、川俣町の冬山に登る人がいる。同町の会社員、菅野和弘さん(55)だ。東京電力福島第一原発事故の影響であきらめかけた時もあった。世界遺産にも登録された「日本一の山」を撮り、地元の名所にしたいと挑戦を続けている。
薄暗い雪山を登る男性や雪山の写真、温度計――。デジタルカメラで撮った写真で作るスライドを公開するインターネットのページに、次々と流れる。菅野さんが作った挑戦の記録だ。
菅野さんが登るのは川俣町と飯舘村の境にある花塚山(標高918・5メートル)。これまでに最北からとらえられた富士山の姿の記録があるのは二本松市で、菅野さんも、2009年末に撮影に成功した。
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