2014年03月07日

◆ STAP細胞の議論

  STAP細胞の真実性について議論したがる人が多いので、コメントを書くための欄を用意しました。自由にお書きください。

 ──

 真実性について疑惑が出てきました。この件は、私は前に別項で論じています。
  → STAP細胞は Muse細胞か?

 この疑惑が現実であるらしい、という指摘があちこちで出ているようです。「捏造ではなく、誤認だ」という指摘。「もともと少しだけある幹細胞が選別されただけだ」という主張。

 この件は、私は上記ですでに述べたので、当面、付け足すことはありません。
 
 ※ 上記項目の前の項目でも論じています。
 ※ 仮に「選別」だとしたら、10%弱という比率はあまりにも多すぎるので、
   その「選別」という仮説はかなり疑わしいでしょう。
 
posted by 管理人 at 07:00 | Comment(12) | 科学トピック このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
この一か月間ずっとこのページに注目していました。論理によって論文の内容が正しいかどうかを推測しようとしている姿勢に好感が持てたから。
しかしここにきておかしな主張に代わってます。

TCRの再構成はないことがProtocolに書かれていました。また他の方がChIP-seqのデータを解析したところSTAP細胞もTCR再構成の痕跡が無いと書かれていました。ここまでくるともう著者の悪意を感じませんか。

>>本項のテーマは TCR です。それが矛盾なく説明できることがテーマです。
すでに矛盾しています。
Posted by 通りすがりの物理学者 at 2014年03月07日 07:27
もしもこの通りの成り行きで行くなら、

STAP細胞は真実か?

のかけは、私の方ががある、分でよいですね。
細かく言うと、管理人さんの誤認は無いだろう、というのを受けて、私は大規模捏造説(でも意外に簡単かも)ということなので、正確には、どちらのシナリオでも無かった。

でも、誤認と捏造はかなり微妙だと思います。
彼女は思い込みの強い性格らしいので、あえて
自分にとって都合の良い解釈をとった。図やデータを改変し、生データの提供を拒んでまで。

つまり捏造説はまだ消えていないと思います。
Posted by 通りすがりA at 2014年03月07日 08:45
私がこのOpenブログに来たのは、「STAP細胞は真実らしい」というタイトルに惹かれてです。
当初はSTAP細胞存在説を信じる数少ないSTAP擁護派と思い、そのご意見をみてきました。(圧力を加えるとか)
google検索で「STAP細胞は真実らしい」がかなり上位に来ていると喜んでいたではないですか。

ところが、最近は STAP細胞の誤認、捏造など関係なく、多機能性を持つ細胞があれば何でもいいと言うような意見に変わって来ています。
Posted by 通りすがり X at 2014年03月07日 11:50
> 当初はSTAP細胞存在説を信じる数少ないSTAP擁護派と思い、
 
 違いますよ。たいていの人々と同じく、私は「本当はどうなの?」を知りたいだけです。小保方さんを擁護することが目的ではありません。
 情勢は流動的なので、この先私の意見がどうなるか、私自身にもわかりません。

> 変わって来ています。

 私は政治家じゃないんだから、一つの意見にこだわるつもりはありません。状況に応じて次々と意見は変化します。
 本日に書く予定の項目ではさらに態度を変えます。

> 多機能性を持つ細胞があれば何でもいいと言うような意見に変わって来ています。

 それはコメント欄に書いた私の個人的な感想です。私の公式の意見ではありません。私的な感想。
 ただ、この感想も、本日の項目ではまたひるがえります。
Posted by 管理人 at 2014年03月07日 12:04
例えるとこんな感じ
「消える魔球というふれこみで学会にビデオで発表された球は実は消えているのではなく、砂で一時的に見えなくなっているだけ」

1.砂で見えなくなる球にもかなりの価値がある
管理人、とおりすがり2
2.消えない球にたいした価値はない
YF、夜更かしresearcher、c-Myc、
3.ビデオ自体が捏造で論評に値しない
通りすがりの化学者
Posted by ゆう at 2014年03月07日 12:25
>ゆうさん
なかなか良い例えですね。
1つ付け加えるとしたら、「消える魔球」の前に「別の時空に転送されて」とか加えるとより明確になると思います。
Posted by 夜更かしresearcher at 2014年03月07日 12:42
 上の比喩は全然見当違いだけど、この比喩の範囲内でなら、「砂で見えなくなる球にもかなりの価値がある」を支持します。ストライク・アウトを取れるなら、最終目的を達成しているんだから。
Posted by 管理人 at 2014年03月07日 12:44
>違いますよ。たいていの人々と同じく、私は「本当はどうなの?」を知りたいだけです。小保方さんを擁護することが目的ではありません。

まぁそうなのですが
しかし、「簡単にできる」といって期待した人たちが少なくともいたわけで・・・
簡単にできるといわれて、狂喜した人もいるわけです。まぁぬか喜びだったことになりますが・・勝手に喜んだ人が悪いんですかね。

そういう人たちに対して小保方さんはどう思っているのかしら。「あーら、ごめんなさい」程度なのだったら
科学者というより、人としての人格を疑う。

>情勢は流動的なので、この先私の意見がどうなるか、私自身にもわかりません。

意見を変えるのは構いませんが、自らの間違いは素直に認めるのが管理人さんの良いところだと思うのですね。今まではそうだったと思うのですけど。

政治家は意見を変えないのではありません。自らの間違いを認めないのです。「実はそう思ってたんだよ」といって意見を変えるから信用されない。
Posted by yoshi at 2014年03月07日 12:48
> まぁぬか喜びだったことになりますが

 まだ断言できませんよ。「ぬか喜び」を断言するには、小保方さんの実験データが正しいことを前提としています。つまり、「小保方さんが正しければSTAP細胞は存在しない」となる。
 一方で、「小保方さんが正しければSTAP細胞は存在する」となる。
 両者は矛盾するので、どちらが真相かは、現状では断言できる段階にありません。
Posted by 管理人 at 2014年03月07日 12:57
テーマ外になっちゃうので、書き込むか迷いましたが、前項に書くって言ったので追記します。


既出かもしれませんが、2013年1月9日にワイリージャパンのサイトに掲載された記事が興味深い。
「2013年1月9日 ワイリージャパン 野依良治」で検索すればトップに出てくると思います。


理研の野依理事長は、2013年に、化学における研究・出版上の倫理行動について論説を寄稿、Adv. Synth. Catal., 355: 39. doi: 10.1002/adsc.201201128で公開されました。


論文の撤回理由20%近くが、ミスによる誤りであると言うことにはちょっと驚きました。
Posted by 研究者 at 2014年03月07日 13:00
>Posted by 研究者 at 2014年03月07日 13:00
おお〜、今回のケースぴったりの捏造例が書かれている。また、論文撤回の理由は、捏造とミスを併せると60%とか。
小保方さんを含め理研に入る時の入試あるいは、面談で「論文作成時に注意するマナー(倫理)」を聞くシステムが在れば今回の件は発生しなかったかも?
「野依理事長らは、こういった不正行為の問題を他人事ととらえてはならず....」は、むなしい。

投稿日: 2013年1月9日 作成者: admin
http://www.wiley.co.jp/blog/pse/?p=14657

医学・生命科学の分野で撤回された論文のうち、ミスによる誤りを理由とするものは21.3%に過ぎず、43.4%が詐欺的行為(fraud)によるものだったという調査結果が昨年明らかにされましたが、野依理事長らは、こういった不正行為の問題を他人事ととらえてはならず、化学の分野でも深刻な問題として対処すべきと注意を促します。その上で、若手研究者に研究・出版倫理を正しく理解させるには、研究室の管理・監督者と各学科が倫理教育を行うとともに、自ら模範を示していく必要があるとします。

また、高インパクトのジャーナルに論文を何報載せたかが過度に評価されることが不正を生む誘因となっているとして、研究者の評価においては論文の被引用数や掲載誌のインパクトファクターに過度に依存せず、研究の質と創造性を重視すべきとします。

研究・出版における不正行為には、明白なデータねつ造だけでなく、別の実験で得たスペクトルデータを偽って載せる、反応収率を過大に表現するなど細かいものもあります。また、論文の剽窃(plagiarism)にもさまざまな形態があり、参考にした文献を故意に引用しない、他の著者の論文から表現の一部を借りながら自分のものとして発表するなども含まれます。特に後者は、論文のintroductionで化合物や反応の重要性を述べるなど誰が書いても似たような内容になるときに起こりやすく、また英語を母国語としない研究者が他の著者のうまい表現を借りたくなる気持ちは分かるが、あくまで許されることではないと指摘します。

著者らの結論は、すべての科学者は、不正行為が科学に対する裏切りだということを肝に銘じるべきであると同時に、煩雑な規則や手続きで科学者を縛るのではなく、お互いへの信頼に基づいて研究に打ち込める環境をめざすことが重要というものです。多くの研究者・学生にとって参考になる論説と思いますので、ぜひご一読をお勧めします
Posted by 通りすがり X at 2014年03月07日 14:33
>論文の剽窃(plagiarism)にもさまざまな形態...あくまで許されることではないと指摘します。

むなしく響きますね〜

今回は、引用先記載忘れだけでなく、転載の分量の点や、オリジナルからの改編もありますから、どうやっても「記載忘れ」ではなくて剽窃ですね...。
Posted by ちゃ at 2014年03月07日 15:00
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