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3.11ヴァイオリン製作者は経歴詐称か?皇太子様のヴィオラは?五嶋龍さんとのトラブルとは?

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震災ヴァイオリン

3月6日発売3月13日号「週刊新潮」

天皇陛下もご鑑賞! 「震災ヴァイオリン」製作者の悪評

瓦礫や流木で製作された「震災ヴァイオリン」の
新聞、テレビに繰り返し取り上げられてきた感動の逸話に
疑義が生じているという。
美談の人となった製作者の知られざる顔、

として以下のような内容の記事を掲載していました。

○震災ヴァイオリンとは?

中澤宗幸(なかざわむねゆき)氏が、
震災後、岩手県の陸前高田市の
瓦礫の中から

「奇跡的に」ヴァイオリン製作に向く、カエデや松の木材を見つけ、

地元の製材所の協力で製材した材料を東京に運び
製作したヴァイオリンのことです。
その後、中澤宗幸氏は
ヴァイオリンプロジェクト「千の音色でつなぐ絆」
(組織としては「命をつなぐ木魂(こだま)の会」)
を発足し、

2012年3月11日に、
現役最高齢のマエストロ・イヴリー・ギトリス氏
被災地で演奏したのが
第1回の演奏会です。
○中澤氏の経歴詐称?

週刊新潮では、
中澤氏はヴァイオリン製作、修理、鑑定人とされているが、
業界では、

中澤氏はやり手のヴァイオリンディーラーとして知られているが、
ヴァイオリン鑑定、修理の腕があるとは思えない、
としています。

氏を知っている人の話として、
楽器店の店員で、営業活動を主にしていた、
修理はできたかも知れないが、
制作をしているところは見たことがない、
というコメントを掲載。

また、テレビ番組などでは、
ストラディヴァリウスの鑑定人、として紹介されているが、
それこそ、素人の考えで、
ストラディヴァリウスは、全世界に600器ほどしかなく、
いまさら鑑定をする必要もない、
という音楽関係者の見解が紹介されました。

 

 

○ヴァイオリニスト五嶋龍さんとのトラブルとは?

カレーハウスCoCo壱番屋の会長
宗次 徳二(むねつぐ とくじ)氏は、
クラシック音楽愛好家でもあり、
2007年に、
クラシック音楽の普及を目的として、私財で宗次ホールを建設、
宗次エンジェルヴァイオリンコンクール上位入賞者や、
五嶋龍さんや葉加瀬太郎さんへのストラディバリウスの貸与を行ってきました。

この五嶋龍さんに貸与していた、
ストラディバリウスを、中澤宗幸氏の工房に
修理に出したところ、
ダメになってしまい、

結局、五嶋龍さんは別の団体から
別のストラディバリウスの貸与を受けることになった、
という内容です。

週刊新潮の取材に対して、
中澤宗幸氏側は、

宗次さんのストラディバリウスは分解してみると、
中心部分に損傷があり、すべて修理するには1年以上かかる、
という見積もりをすると、

「そんなに待っていられない」と言われた、

と反論しています。

結局、そのストラディバリウスは、
中澤宗幸氏の知るディーラーを通じて、
3億円で別の人に売却されたようです。
○震災ヴァイオリンは指板がガタガタ
震災ヴァイオリンを実際に演奏した
ヴァイオリニストの話として、

震災ヴァイオリンは、
一度、津波で海水に浸かってしまった木材なので、
ヴァイオリン製作をする素材として、
素晴らしい状態であるとは言えず、
指板がガタガタであるなど、
よい状態ではなかった、

という内容を掲載。


この点については、
自分は楽器には全く素人ですが、
最初のコンサートが2012年の3月11日、ということに疑問はありました。
普通、ヴァイオリンなどの弦楽器は、
木材を長期間乾燥させてから作りますよね。

津波で海水に浸かった木材を使って、
数ヶ月で製作したヴァイオリンって
どうなのでしょうか?

後からゆがんだりしても不思議はないような気がします。

○皇太子さまは震災ビオラを演奏している

2013年7月、
東京都豊島区の東京芸術劇場で、
学習院OB管弦楽団の第67回定期演奏会を開始際された際、
楽団メンバーの皇太子さまが、
岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」などを使って製作された
「震災ビオラ」を演奏に使用されました。

この演奏会は、
天皇、皇后両陛下、皇太子妃雅子さまも鑑賞されています。
皇太子さまに中澤氏を引き合わせたのは皇后様で、

皇后さまと長年の親交があるバイオリニスト、
黒沼ユリ子さん(73)が一般財団法人「クラシックフォージャパン」のメンバーで、
そのつながりだった、ということです。

皇后 美智子さまご自身が、
今年1月、黒沼さんが震災バイオリンを弾いたコンサートを鑑賞した際、
中澤氏にも面会され、
その席で、中澤氏から美智子さまに、
「皇太子殿下にお弾きいただければ」と申し上げた、とされています。

皇太子さまと楽団の中村昭嗣団長は、
震災ビオラを手に取られた皇太子さまは「優しい音色ですね」と話され、
中村さんも震災バイオリンに納得したため、
震災ビオラと震災バイオリンを使った演奏会が実現することになった、

という経緯だったそうです。

皇太子様や、
楽団長(コンマスってことですよね?)
が「楽器として良い」と納得したのであれば、

週刊新潮の記事の、

震災ヴァイオリンの状態が悪い、

ということと不整合なのですが、
もしかして、この時は違う木材で作った、
ヴィオラ、ヴァイオリンを見せた、

というようなことなのでしょうか。

まあ、真偽は分かりませんが。
3月5日には、震災ドキュメンタリー映画「ガレキとラジオ」にヤラセがあった、
という報道、
ナレーションを担当した俳優の役所広司さんの
怒りのコメントが報道されましたが、

今後、3.11にむけて、こういう話が増えるのかもしれません。

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