【社会】名古屋市、幻の「柳橋駅」設置検討 地下鉄・東山線名古屋市は、地下鉄東山線の名古屋―伏見間に新しい「柳橋駅」(中村区)の設置を検討する。河村たかし市長は6日の市議会2月定例会で、斎藤高央議員(自民)の質問に「ぜひ、やりたい。早速(現場の見学に)うかがう」と前向きな姿勢を示した。 東山線は1957年に開通。名古屋―伏見間は1キロで、錦通の地下を走る。斎藤議員は55年に作成された平面図を市交通局から入手。幻の「柳橋駅」は錦通の西柳町と西柳公園東の信号の間に位置し、東西約120メートルにわたっていた。 実際に線路を歩いて調査した斎藤議員によると、予定地は柱の間隔や線路の構造が駅仕様だったという。着工時、柳橋駅は検討されたが実現せず、駅の構造だけ整え、後世に委ねたとみられている。 2027年のリニア中央新幹線の開業を控え、柳橋地区のインフラ整備に国の補助が活用できるようになった。新駅設置で所要時間が延び、維持経費も増えるが、田宮正道住宅都市局長は「新駅設置を核とした民間再開発を考えたい」と答弁。三芳研二交通局長は「国の制度拡充で建設費負担がなくなれば大きなメリット」と述べた。河村市長も「民間の投資を呼び込みたい」と期待を寄せている。 (中日新聞) PR情報
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