元捕虜のオランダ人が長崎市を4月訪問 被爆者手帳の取得を機に [長崎県]
長崎市の捕虜収容所で被爆し、近く被爆者健康手帳を取得するオランダ人のウィリー・ブッヘルさん(93)が4月に長崎市を訪問する。支援者によると、手帳取得を機に、捕虜収容所跡などを訪ねたいと希望しているという。
ブッヘルさんは1943年、長崎市幸町の福岡俘虜(ふりょ)収容所第14分所に収容され、45年9月に帰国した。在外被爆者支援連絡会の手助けを受け、昨年12月、市に被爆者健康手帳の交付を申請した。
長崎市訪問は4月18日から5日間の日程で、娘3人と収容所跡や原爆資料館を見学する。ブッヘルさんは「娘や長崎の市民に、戦争を二度と繰り返してはいけないと伝えたい」と話しているという。
19日は長崎原爆資料館で、ブッヘルさんを含む海外被爆者の証言を集めたドキュメンタリー映画「美しいひと」の完成記念上映会に出席する。午後1時半から。大人千円、学生無料。
=2014/03/07付 西日本新聞朝刊=