2~3月にかけて様々なテレビ・ラジオ・お笑い関係の本が発売されました。
それぞれ全部読みどころ満載なのですが、その中から特にグッときた発言を抜粋しつつ、その本を紹介します。まだ全部読めてないけど。
『BRUTUS』2014年 3/15号
『BRUTUS』5年ぶりのラジオ特集「なにしろラジオ好きなもので 2」
BRUTUS (ブルータス) 2014年 3/15号 [雑誌]posted with amazlet at 14.03.05
マガジンハウス (2014-03-01)
宮藤官九郎、笑福亭鶴瓶、伊集院光、みうらじゅん、荻上チキ、おすぎ、町山智浩、宇多丸、菊地成孔、しまおまほ、中島みゆき、赤江珠緒、生島ヒロシ、毒蝮三太夫、春名風花などなどのインタビューなどを混じえ濃厚な特集! ハガキ職人の対談ページには実際に各番組に送ったハガキの貴重すぎる写真も!
その中から笑福亭鶴瓶のインタビューより。
まったく自由な中でどう面白くするか。それは素人を可愛く見せること。(略)最後にはその人が愛されるように持っていく。限られた時間で、その人の本当の人生なんかわからへん。だからどう切り取って見せてあげるか。(略)本質が面白いことがおもしろい。本質の面白い人を探す。それがラジオなんです。
そして、伊集院光。
僕が今目指しているのは、わくわくしながら延々1時間聴き続けた結果、「なんだかわからない」けれど「抜群に面白い」ラジオ。喜怒哀楽のどれともつかない、もしくは全部が混ざったうまく説明のつかない感情ってあるじゃないですか。そうした感情がこみ上げてくる話がしたい。
これ以外にもさらにグッとくる話をしていますが、それは実際に読んでもらったほうがいいと思います。
あと巻頭でマンガ形式の「ラジオ現場見学記」を書いている山口晃による「話好きが喋り散らすのとは逆に、話で話をそうじしてる感じ」で始まる伊集院光評が絶品です。
『ナインティナインのオールナイトニッ本』Vol.6
ついに最終号となる『ナインティナインのオールナイトニッポン』公式番組本。
ナインティナインのオールナイトニッ本 vol.6 (ヨシモトブックス) (ワニムックシリーズ 207)posted with amazlet at 14.03.05
いつもながら、「ホントに1000円でいいの?」っていう情報量。もちろんいつも通りCD付き。
そして目玉はなんといってもナインティナインとビートたけしの対談。
『たけしのオールナイトニッポン』などのラジオ話ももちろん興味深かったけど、たけしが大事故を起こしてしまった後の心境の変化について語ったところを抜粋します。
事故で雑誌などに「終わった」と書かれて悔しくて「絶対に復帰してやる」と思ったというたけし。
たけし: グチャグチャの顔になったときは、自分でも“あ、終わったな”とは思ったけどね。あと、イヤなものを隠さず堂々と出てやろうと思ったね。“お前らが見たいもん見してやるよ”っていうつもりで。
矢部: それはすごい覚悟やと思います。
たけし: あの顔で会見出るのは勇気いったよ。でも絶対に視聴者とか世の中っていうのは、イヤなもん見たがるんだよ。喜怒哀楽を売りにして金稼いでるんだから自分の都合で見せないなんてイヤだと思って、出ちゃったの。
なお、Amazon限定で『ナインティナインのオールナイトニッ本』全7冊完結セット なんてのもあるそうです。限定特典で語りおろし音源CD付き!
『KAMINOGE』Vol.27
山田邦子のイメージがガラッと変わる山田邦子インタビューや、『ドキュメント72時間』で取り上げられ大反響だったという北都プロレスの雄・大矢剛功や、元『週刊プロレス』記者にして今やももクロをはじめとするアイドルを“活字プロレス”的に見る“活字アイドル”で各雑誌等に引っ張りだこの小島和宏のインタビューも読みどころ満載。あと、プチ鹿島、九龍ジョーの連載も相変わらず抜群。
その中からレイザーラモン二人のインタビューよりRGの発言を抜粋します。
RG: いままでとまったく違ったものを見せられたときって、人ってただ笑うんじゃなくて、違う感情が出るじゃないですか。前田日明さんが、「感情を『動かす』じゃない、感情を『劇する』、感激させるところまで持っていかなきゃダメだ」って、確か『紙プロ』でおっしゃってて。そのぐらいまでやりたいってのは思っています。
RG: プロレスだと「リングの中でやることは全部プロレス」って言い方しますよね。だったら、俺らはセンターマイクでやってることなんだから漫才なんですよ。
(略)
よく「爪あとは残したよね」って言われるんですけど、それは不本意です。「おもしろかったね」って言われたかったです。
『Quick Japan』Vol.112
上記『KAMINOGE』でインタビューに登場している小島和宏によるももいろクローバーZの「高城れに」が巻頭特集。「生まれつきの笑顔」というコピーも写真もいいし、本人への15000字インタビューからおやこ対談、そして自作の小説と、充実の特集です。
そして今号は年に一度の「テレビ・オブ・ザ・イヤー」特集。
その中で「副賞」に輝いた『LIFE!~人生に捧げるコント』の演出を務める西川毅のインタビューから抜粋します。
西川: 昔のテレビに勝ちたい気持ちが強くて、過去のコント番組ばかり見てます。(略)でもNHKだし同じ山は登れないから、違う山に登ってあの高みにいきたいんですよね。まだ全然いってませんが。
---同じ山は登れませんか。
西川: 民放のようなバラエティは、NHKではどうやってもできないし、敵わないんですよ。ただ『NEO』からの伝統もあるし、コントであれば思い切りふざけられる。そういう意味で、コントって時間をかけてたどり着いたNHKらしいエンターテイメントの形なのかなと。
『SWITCH』Vol.32 No.3
「進化する落語」特集。表紙、カッコイイ!
立川志の輔×佐野元春、春風亭小朝×千原ジュニア、 笑福亭鶴瓶×横山裕(関ジャニ∞)、春風亭一之輔×テイ・トウワという対談から、柳家喬太郎、柳家三三、春風亭昇太、橘屋文左衛門、柳家花緑、立川談春、桂文枝、そして月亭方正のインタビューまで。
そのほか、ナイツ、サンボマスター山口隆、鈴木敏夫らから落語へのコメントも!
『QUIZ JAPAN』vol.1
ついに創刊された“クイズ”専門誌。
「ニューヨークに行きたかった全ての人に…」とあるように『アメリカ横断ウルトラクイズ』が第1特集!
【第1特集 アメリカ横断ウルトラクイズ】
[対談] 加藤就一(『アメリカ横断ウルトラクイズ』総合演出) × 長戸勇人(『第13回ウルトラクイズ』優勝者)
[座談会] 俺たちのウルトラクイズ論(大門弘樹×舛舘康隆×日高大介)【第2特集 ワールド・クイズ・クラシック】
WQC完全レポート!!
[インタビュー] 乾雅人(総合演出)
[インタビュー] 畠山渉(プロデューサー)
[インタビュー] 矢野了平(作家)
[座談会] クイズの神々、かく語りき(田中健一×安藤正信×隅田好史×渡辺匠×為季正幸)