第二十二号 言語
アルウィンがカスミのはずれへと帰ると、やはりアドロヴァがいるのだが――
「アドロヴァ、頭が壊れたの?」
「そそそ、そんなわけないだろう!」
アドロヴァはなんとメイド服を着ていたのだった。
「私はもはや捕虜の身、捕虜の務めを果たしているのだっ!」自信たっぷり。
「捕虜に努めがあるのかな?」
「だっ、黙れ! 私がなにをしようと私の勝手だろうっ」
「言っていることがあやふやな気がするけど……って、あれ?」
アルウィンはふらついた。
「だ、だいじょうぶか、アル!」
アドロヴァに支えられる。
「だいじょうぶだけど、なにか変……」
「どうしたのだ? 横になるか?」
アルウィンはいったいなにが起こっているのだろうかと恐怖さえ感じた。
ベッドに座り込む。
アドロヴァもベッドに座った。
「ここから出て行け、いますぐに……」アルウィンは言い放つ。
アドロヴァは悲しそうな顔をした。
「私がなにか悪いことをしたのか。だからそのように酷いことを言うのか?」
彼女は大粒のなみだを両にうかべて、アルウィンの両肩を揺さぶった。
「そうじゃないんだけれど、ちょっとね」
「ちょっと、どうしたのだっ!」
「えーっと、最近はよく調子が悪くなるらしい」
「幼馴染にも言えない隠し事でもあるというのか。おのれ、アル! 私は許さないぞっ!」
アドロヴァはアルウィンの首をしめ始めた。
「息ができない……」
「すっ、すまない。といってもお前が隠し事をするからだっ!」
アルウィンの視界がぼやける。
「少しの間静かにしてくれるかな?」
「ふんっ! できるものなら私の口をふさいでみるのだな」
彼女はアルウィンの耳元で高笑い。
アルウィンの我慢も限界というものであった。
「アドロヴァ。ちょっと、ごめん。少しそのままで」
ちょうどそっぽを向いていた彼女は不意打ちになった。
「――ッ!」
アルウィンはアドロヴァのくちびるを奪った。
物音。
アドロヴァは突然の出来事に動きを取れないらしい。
蛇ににらまれたかのように凍りついていた。
彼女は最初は見開いていた瞳を閉じ、アルウィンのなすがままになっていた。
しばらくして、ようやくアルウィンは言った。
「ごめん、ほんとうにごめん」
アドロヴァは頬を染めているようだが、殺意を持っているわけではないらしい。
また、そっぽを向いている。
「これにはわけがあるんだ、アドロヴァ……」
「いったいどういったわけがあるというのだ! 突然、人の唇を奪うような奴がどこにいるのだ!」
「僕自身にもわけがわからない。急にめまいを起こすこともあれば、こうやって、みなぎる情欲を抑えることが
できなくなることもある。そうかと思えば、前触れもなく頭痛を起こすこともある」
アルウィンに弁解をする機会を与えるようだ。
「それらは互いに関連しているのか?」と尋ねられた。
「たぶん違うと思う。今日みたいなことは、厳密に言えば、食事のあと定期的に発生する」
「それは食事になにか、いれられているのではないのか?」
「ありうる」
「それならなぜ防衛しようとしない?」
「陛下自ら僕に差し出してくださった紅茶だった。断るわけにもいかない」
「って、それ女じゃないか! お前はいつの間に……」アドロヴァは立ち上がろうとしたが、やめた。
そして、続ける。
「かつて、こんなことをほかの女にもしたのか?」
「してない」
「つまり、アルの初めての口づけだったのか?」
「うん」
「そそそ、そうか! それなら許してやる! だが、条件がある」
「え?」
「責任を取るというのなら許してやると言っているのだ」
「責任?」
「幼馴染のふたり、両親同士の約束とはいえ、私もくちびるを奪われてしまっては、致し方ないと思うのだ」
アルウィンはベッドに押し倒された。
「さぁ、どうする? 私に一生罵倒され続けるか、責任を取るか。お前に選ばせてやろう」
「――アドロヴァ、ちょっと待ってよ。僕たちはまだ若いし、それに」
「若いのは問題ではないだろうっ」
「……僕にはわからない。確かにアドロヴァを慕っていた。でもそれは姉に対して抱くような感情だったと思う
。アドロヴァを大切に想う気持ち、守りたいという感情はいまでも変わらない」
「おおお、お前は私よりもあの女王の方がいいのか? 私よりも優しいとでもいうのかっ!」
アドロヴァは不快感をあらわにした。弁解する。
「そうじゃない、アドロヴァは僕のことを思ってくれていることは理解しているつもりだけど。それでも、たと
えそうであったとしても、性急だと思うんだ」
「時間を掛けたらいいということなのか?」
「そういうわけじゃないけれど、少なくともいまは僕自身考えがまとまっていない」
「考えがまとまっていないというのは、だれか好きな人がいるということなのか?」
「そうとは限らない」
アルウィンは目をそらした。
彼女は怒りをあらわにした。
「そういうことか! お前は嘘をついた。私をだましてここに連れてきたのだな。……アルなんか嫌いだ! ど
こへでも行ってしまえ。ここから出て行け!」
「ここは僕の住む場所だよ、残念ながら」
「――それなら、私が出て行ってやる。こちらから願い下げだっ!」
アドロヴァはそういうと扉を乱暴に開けて出て行ってしまった。
春の陽気とはいえ、開け放たれた部屋は少し肌寒かった。
がたがた。
「何者?」
振り返ったアルウィンの前にはだれもいない。彼は部屋の異変に気がついた。
「暖炉の秘密扉が開いている……」
通路には王女の香りがふわりと残っていた。
間違いなく聞かれていたのだろう。
「逃げたいな、知らなかったふりでもしようか。……無理か」
諦めて、天にも届くのではないだろうかという梯子に手を掛けた。
「登るとしよう」
執務室へと向かうアルウィンは汗だくになってた。
というのも、狭いうえに寒気が去れるわけもないので、熱いのである。
王女もアドロヴァと同じように自由奔放な人間だ。
さっきの現場を見ていたとしたら、黙ってはいられないだろうし、疑惑を掛けられているのを聞いたのだ。
弁解をするだろう。
どちらにしても、アドロヴァを傷つけることになった原因は突き止めなければならない。
ところどころに光を入れ込むために穴が開いていたがその光も弱っていた。
つまり日が暮れてきたということだ。
しばらくして、アルウィンは執務室の暖炉の秘密扉にぶち当たった。
「部屋から鍵がしめられていたらどうしよう」という考えは杞憂だった。
金属の扉はすぐに開いた。
夕方の弱い光のおかげでアルウィンは目がくらむことなく部屋に忍び込むことができた。
ふと右を見たアルウィンは、すぐ横にユーティライネンが突っ立っているのを見て驚いた。
「びっくりしたじゃないか。ユーティライネン中隊長」
「王女の執務室に入る護衛がいることに、俺は驚くよ」元気がなさそうであった。
「女王陛下、ご機嫌麗しく」
「ど、どうかしたのですか?」
「珍しくユーティライネン中隊長が女王陛下のそばにいないですね」
「そういう時もあるでしょう。ところで、なにか用ですか?」
「忍び這入った部下をしかりつけないのですか?」
「理由があるのでしょう」
「陛下には思い当たる節がおありで?」
「いいえ」
アルウィンの身体が一瞬固まる。
王女が引き出しからロンメルのぼろぼろの日記を取り出したからだ。
アルウィンが肌身離さず持っていたはずであったが。
「……どうして、女王陛下がそれを持っているのでありますか」
「王にできないことはないのよ」
「理由をお聞かせ願いたいのであります」
アルウィンには、どうも王女に主導権を握られているような気がして、乗り気ではなかったが尋ねた。
王女は日記を机に置き、別の本を取り出した。
そして、立ち上がりすたすたとアルウィンの方へくる。
窓からの西日を浴びる王女の顔はよく見えない。片手に一冊の本を持っていた。
「あなたを知りたかったからです。あなたは不思議な人です。あなたの思いつく作戦や計画は、到底大陸に住む
凡人には思いつかないようなものばかりです。亡国の危機に王が死ぬとき、光と闇が来る。ふたつは不可思議な
術を使いて、敵を蹴散らし、世界は崩壊する……。不可思議な術とは不可思議な『戦術』を意味するのではあり
ませんか? 私はこの一節を思い出さないわけにはいきません。あなたは大陸の人間ではなく、大陸外の未知の国から来た人間なのではありませんか?」
「ははは。御冗談を、女王陛下。私は皇国出身の人間です」
ロンメルの笑い声がむなしく部屋に響いた。
王女はユーティライネンに部屋を出るように言うと、アルウィンに歩を詰めた。
手に持つ本を開いて手渡した。
アルウィンはそれをさらっと読んで答える。
「これは? 南の王国の文字で書いてありますが……」
「左のページの一番上の行を訳しなさい」
アルウィンは状況を把握できないながらも翻訳を始める。
「『貴族にとっては、生か、死か、これが問題なのだ』ですか?」
「ふふ、そうよ。でも、こう訳したほうが良いわね。貴族であるか、そうではないか、それが問題なのだ」
「であるか、でないか……ですか」
「この場合、どちらでも間違いではないでしょう」
「なにが言いたいありますか」
「私が書いた本よ。貴族にとっては、自分の命よりも、貴族であるということの方が大事なの。名誉が最重要。わかるわね?」
「そうですね」
「でも、これをあなたに訳してもらったのは、他に理由があるからなの。世界には、大陸が一つだけあるとされているわね。五大国は山脈で移動が制限されているけれど、完全に封鎖されているわけではない。どうしても五民族は、互いに交じり合う」
アルウィンは無言でうなずいた。
「つまり、言語的にも。五言語には共通点があるのよ。今さっき、あなたは『それ』を『これ』と訳したの。この大陸の人間ならそんな訳をする人はいないわ。あえて私は誤訳するようにしておいたのだけれど」
「私は皇国出身で南の王国の言葉から皇国語、そして、ワカシーカ語に訳さねばなりません。ですから、このような失敗を犯すことは、よく……」
「それは違うわ、ロンメル。私は各国の言語には精通しているのよ。人間は生まれてから、無意識に言語を覚えます。しかし、それは五歳が限界。それ以降は文法を習って、意識的に学ばなければなりません。文法を理解していなければ、必ず間違えます。その間違えをするのがあなたなのよ。他の軍人や貴族は、平民の外国人であるあなたが、間違えても気にも留めなかったでしょう。むしろ普通だと。ですが、私には分かりました。明らかに文法を理解できていない箇所があるのよ。もしくは、特定の間違えやすい傾向がある。そのような間違いをする可能性は、あなたが若い間に『この大陸』にいなかったからとしか考えられない。つまり、もともとあなたが使っていた言語には理解できない部分があって、それに気がつかないまま、あなたは会話をしたり、書物を書いたりしているということよ」
「それには根拠がありません。そんなことが通用するとお思いですか? 私のような間違いをする異民族も大勢おりますでしょう」
長年つき続けた嘘は、いまやあの楽観主義者で能天気と思っていた女王に見破られようとしている。しかし、それを知られれば、もはや平和を享受することはできない。
この大陸に居場所を持てなくなるかもしれない。
「大陸外の出身だとしたら、あなたはどこの人間かしら? 遠い海の向こうには、島があって、あなたはそこの住人かしら?」
「私が大陸外の出身だとして、それを知ってどうなさるおつもりでありますか?」
「さぁ、どうしたいのでしょう? それに関してはもういいですわ。わかりきっていることですし。次の質問が問題です。正直に答えればなにもしません。嘘をついたら、ふたつの願いを聞き入れてもらいましょう」
風の音が部屋の中に響く。
いったい王女は、なにを考えているのだ。
闇は、女王陛下を指していたのか。
こうなれば、女王陛下を切り殺して、東の国へでも逃亡するか? 救世主としてワカシーカの光を宣言し、英雄になる。
アルウィンは混乱していた。
王女は追及する。
「真実を言えばいままで隠していたことも忘れましょう。一切問うことはありません。あなたは、私かアドロヴァか、……どちらが好きですか?」
アルウィンは天を仰いだ。見えるのは、青い空ではなく、暗い天井だ。
「それはどういった意味の……」
「そのままの意味です。答えなさい」
アルウィンは長いこと質問の意味を考えていたが、王女の意図するところがわからなかった。
愛するではなく、慕っているという意味においては、アドロヴァだが、ここ最近の関係を考えると王女と言えなくもないが。
「王女……、だと思います。王女は僕に気を掛けてくれます」
笑い出す。
王女は長いことそれを続けた。
アルウィンは怪訝に思った。
「ふふふ、やっぱりあなたは嘘つきね。私の願いを聞き入れてもらわなければなりませんね」
外で強い風が吹く。窓が音を立てる。
王女は机に戻り書類を書き出した。
重苦しい空気である。その間、ロンメルは動くことができなかった。王女がなにを考えているのかまったく理解できなかったからだ。ようやく口を開く。
「わかりません……、僕自身ふたりを異性としてとらえたことはないのです。そして、いままでふたりに抱いていた感情は恋であったとしても、そう認識したものではなかったのです。すくなくとも現在のところは」
王女は顔をあげ、アルウィンの目を見た。
初めて出会ったときと同じように真剣なまなざしであった。
「そうでしょうね、よくわかりました。それが答えよね。私も躍起になって様々な手段を行使したという事実を告白しないわけにはいきません」
「紅茶に」
「――私です。あなたは私になにもしないし、アドロヴァには……、したみたいですけれどね」
少し怒ったような口調。
「やはり、見られていたのですか、王女」
「エレオノーラでいいわよ。それが私の本名ですからね。ノーラと呼んでもいいわよ」
「畏れ多くも王の……」
「私が王族ではないことなどとっくに知っているでしょうに。まだ嘘をつくつもりなのかしら、アルウィン。私の嘘に気づいていないふりをするのですか」
「ののの」
「ののの?」
アルウィンは両手で目を隠す。なんか熱い。
大陸の外からやってきたことが暴露された上に、無理難題にも思える質問。
それは嫌がらせではなく、自分のことを考えてくれた上でということはわかっていたが、
「ノーラ、自分の心の中をさらけ出してもいい?」
「もちろんよ、アルウィン」
アルウィンは突然泣きじゃくった。
そして、椅子に腰かけているエレオノーラのひざにすがる。
男なら情けないと思うけれど、そうせずにはいられなかった。
「ほんと、ごめん。なにがなんだかわからなかった。この大陸に来たときはひとりで、皇国では奴隷にされて、ワカシーカに逃れてきた。それでも、やっぱりひとりで、つらくて毎日のようにひとりで悩んでいた。アドロヴァを探さないと、とかも考えていたけれど、そんなことはできなかった。ひとりで飛び出してくるには無謀だった。無計画だった。彼女を助けに出たのに、それさえもできなかった。自分ひとりで生きていくことさえ困難だった」
「仲間を頼ればいいのです」
「いなかった」
「いまから作ればよいのです。自分を演じるのは自分を殺すことですよ。根本的な解決策になりえない。ありのままの自分を受け入れることが、最初の一歩だと思うわ」
「そうだったのかもしれない」
エレオノーラはアルウィンの頭をなでる。
「逃避自体が責められるべきことだとは思わない。困難に直面したときに回避を選ぶのは、普通だもの。でも、逃げ続けることは解決策になるのかしら?」
「ならない」
「そうよね。……だいじょうぶ? 落ち着いた?」
「落ち着きました」アルウィンは立ち上がるとエレオノーラに背を向ける。
「男の子ですからね、恥ずかしいならそっちを向いていても、私はいいですが……」
後ろにいる王女に話しかけた。
「ふたつの願いとはなんだったんですか?」
「厳密にはふたりの願いかもしれないけれど……」
「?」
それが合図だったのか、アルウィンの目の前の扉が開かれる。
驚く彼の前にはアドロヴァが。
「この、情けない弟分だなっ! 私が面倒を見ないといけないだろう」
アドロヴァに情けないところを見られていたらしい。
「そんなことはないでしょう。私の仕事ですわ、なにしろ王ですから」
ふたりはアルウィンを挟んでそう言いあった。
そして、同時に――
「せーの!」
『私たちの願いは、これから嘘偽りなく私たちに接しなさいね!』
『私たちはアルを愛』
「しているわよ!」と王女。
「――、そそそ、そんなことを言えるかっ!」
アドロヴァだけは言い損ねたらしい。
「ねがいはひとつだけになったのかしら、もうひとつ聞いてもらいましょうかしら」
「それなら、私に権利があるはずだぞっ! 昨日今日でよく、そんなに図々しくできるな!」
「あなたこそ、年齢の割に幼稚なことを言わない方がいいのじゃないかしら、アルウィンに嫌われますよ」
「――ッ!」
「そうでしょう、アルウィン?」
「アルウィン、嘘はいけないぞ! 正直に答えるのだ。私とこの娘、どちらの方を愛しているのだ?」
アルウィンはどうしてこうなったんだと嘆きながらも、
「ふたりともじゃ、いけないかな~?」
「……」「……」
それなら、と。
ふたりはアルの両側に立ち、引っ張り合いを始めた。
引っ張り合いを受けるアルウィンの目の前には、ユーティライネンとマンネルヘイムが。
すべて見られていたらしい。
「俺の娘が旅立つとは……」
「娘じゃないのだろう? それにまだ旅立つと決まったわけではないじゃろうて」
「それでも、さみしいものだ。閣下にも分かるだろう?」
「うむ、先王が崩御して一年の間は熟睡できんかった」
「単なる色ボケじゃなかったのか?」
「なにを言うかっ! わしは先王陛下が認める婿であったのじゃ。公表できんかっただけでの」
「王室は安泰だよ。血筋は絶えてないのだからな。あんたの三姉妹はご立派ご立派」
「なにが言いたいのじゃ?」
「色ボケ男爵のおかげで血筋が守られたと、天の国へ行った王たちが知ったら、どう思うだろうかと思ってね」
「おぬし、先王の妹と口出せぬことをしておったんじゃないのか。どの口が言う。どの口が!」
ふたりにもアルウィンの知らなった過去があったらしい。
光と闇。
ふたつを区別するには世界が必要だ。
エレオノーラとアドロヴァと僕が伝承のそれだったとしても、それはそれで悪くない。
もしかしたら、僕がふたりを分ける壁なのかもしれない。
アルウィンは両側の女の子を振りほどいた。
「どうしたのだ?」アドロヴァが神経質になる。
「あなたの力が強すぎて苦しかったのでしょう」
「なんだか、すっきりしたようなしないような。でも、外を走ってきます!」
「私も行くぞっ!」
「不本意ながら私も……」
ひとりで歩む人生とは困難な道のりなのかもしれない。
すがれば良かったんだ。
これからは信頼できる仲間を頼ろう。
もちろん、頼られることもあるだろうけれど。
それでも――
「この偽りの仮面を捨て去ろう!」
アルウィンはそう叫ぶと、夕焼けが映える王宮を走り出したのであった。
ついに完結しました。
なんだか、前の部分がいらないのではないかという疑問が出てくるかもしれませんが。
それは、私の力不足が原因です。
小説書くって難しい。
一年以上かけて書いた作品です。
私の創作への想いを感じていただければと思います。
+注意+
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