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異世界でハーレムしてるけれど、まだチートに目覚めない僕にベリンダが振り向いてくれないっ!【小説家になろう大賞2014 応募作】 作者: 

第二章

第六号 夢の中にいる悪魔

 正義など存在しない。
 悪魔は、やはり悪なのだ。
 人を生かすためには、弱い人間を淘汰しなければならない。
 悪魔はそれを手助けしているのだ。
 病気戦争災害、ありとあらゆる手を使い、人類の人口増加を防いできた。
 それは他ならない、全地上の生物のためになるからだ。
 人間は平和を享受したいという思いが一段と強い。
 現実には目を背けて平和を求める。
 彼らはその矛盾と建前を、割り切ることができないでいる。
 だから、手助けするのだ。
 一番つらい思いをしているのは人間ではない。
 人間を殺す我々なのだ。

 夢ですらない夢を追い求めることが、どれだけ困難か。
 達成することができない課題。
 全員が豊かな生活をしようとすれば、地球にいる人間を減らさなければならない。
 いまを生きながらえる者が増えれば、より困難になることを。
 見て見ぬふりをする愚者を。
 真の平和を求めたいならば、徹底的に不必要なものを捨てなければならない。
 平和を語る者は偽善者だ。
 世界を救っているという妄想に自己満足する愚か者どもだ。
 平和を望む者はだれもいない。
 平和を望んではならない。
 望むのは――
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